聴いておきたい映画主題歌 ベスト25
映画音楽ベスト50に続き、今回は主題歌(挿入歌)を選ぼう。やはり1人の作曲家につき1曲という原則を遵守した。また、映画のために書かれたオリジナル作品のみを対象としている。例えば「ボディーガード」"I Will Always Love You"とか「カサブランカ」"As Time Goes By"( 時の過ぎ行くままに)、あるいは「卒業」"The Sound of Silence"などは、映画製作前から存在するヒット曲なので、除外した。なお、各々のタイトルをクリックすれば何かが起こるかも?
- 「ふたり」草の想い
- 「オズの魔法使い」虹の彼方に
- 「ホーム・アローン」Somewhere in My Memory
- 「ピノキオ」星に願いを
- 「白雪姫」いつか王子様が
- 「アラジン」A Whole New World
- 「追憶」The Way We Were
- 「アルフィー」アルフィー
- 「スラムドッグ$ミリオネア」Jai Ho
- 「シェルブールの雨傘」I Will Wait For You
- 「ライオンキング」Circle of Life
- 「ティファニーで朝食を」ムーン・リバー
- 「男と女」男と女
- 「フラッシュダンス」What a Feeling
- 「ワーキング・ガール」Let the River Run
- 「トップ・ハット」頬よせて
- 「ゴールド・ディガーズ36年」ブロードウェイの子守歌
- 「アラモ」遥かなるアラモ(The Green Leaves of Summer)
- 「8 Mile」Lose Yourself
- 「若草の頃」トロリー・ソング
- 「ニューヨーク、ニューヨーク」テーマ
- 「アメリカ物語」Somewhere Out There
- 「007 ロシアより愛をこめて」ロシアより愛をこめて
- 「有頂天時代」今宵の君は
- 「踊らん哉」Let's Call the Whole Thing Off
ディズニー映画から4本(ピノキオ、白雪姫、アラジン、ライオンキング)。フレッド・アステアが歌ったのが3曲(トップ・ハット、有頂天時代、踊らん哉)で、ジュディ・ガーランドが2曲(オズの魔法使い、若草の頃)、さらにジュディの娘ライザ・ミネリが1曲(ニューヨーク、ニューヨーク)という結果になった。
ジュディ・ガーランドが歌う「スター誕生」('54)"The Man That Got Away"もどうしても入れたかったが、これを作曲したのが「虹の彼方に」のハロルド・アーレンだから断念した。
また番外として、エッダ・デル・オルソによる(歌詞のない)スキャットが限りなく美しい、エンニオ・モリコーネ作曲の「ウエスタン」('68)"Once Upon a Time in the West"を挙げておきたい。
「草の想い」は大林宣彦(作詞)、久石 譲(作曲)。久石さんの楽曲なら宮崎 駿(作詞)の「君をのせて」(天空の城ラピュタ)や「となりのトトロ」の方が一般的だろう。勿論、何れも名曲である。なお、「草の想い」の1番の歌詞は大林監督、2番は久石さんが歌っている。
2001年に全米レコード協会が選定した「20世紀の名曲」(Songs of the Century)で堂々第1位に輝いた「虹の彼方に」が、実は世に出なかったかもしれないという誕生秘話がウィキペディアに掲載されている。面白いので是非お読み下さい→こちら。
ジョン・ウイリアムズが作曲した「ホーム・アローン」はクリスマスの名曲の宝庫である。"Somewhere in My Memory"も好きだし、"Star of Bethlehem"も捨てがたい。またジョンが書いた歌曲なら映画「イエス・ジョルジョ」 (日本未公開、DVDおよびサントラCD未発売)の"If We Were In Love"もいい。映画に主演した三大テノールの一人、ルチアーノ・パバロッティが英語で歌い、アカデミー賞にノミネートされた。
アラン・メンケンなら代わりに「美女と野獣」、あるいは「リトル・マーメイド」"Part of Your World"や「ポカホンタス」"Color of the Wind"でも良い。なお、「アラジン」でジャスミン姫のパートはミュージカル「ミス・サイゴン」のリア・サロンガが歌っている。
バーブラ・ストライザンドの名唱が印象深い"The Way We Were"を書いたマーヴィン・ハムリッシュはミュージカル「コーラスライン」の作曲家としても名高い。その代表曲"ONE"は「KIRIN一番搾り生ビール」のCMで使用された。そうそう、映画「アイス・キャッスル」の主題歌"Through the Eyes of Love"(この愛に生きる)も好きだなぁ(映画は未見)。
ハル・デヴィッド(作詞)バート・バカラック(作曲)のコンビは珠玉の名曲を沢山生み出した。僕が一番好きなのはカーペンターズ版が有名な"(They Long to be) Close to You"(遥かなる影)。これは映画「愛しのロクサーヌ」「メリーに首ったけ」などにも登場するが、残念なことに映画発祥の曲ではない。主題歌の人気投票で必ず上位に来るのが「明日に向かって撃て」"Raindrops Keep Fallin' On My Head"(雨にぬれても)なのだけれど、僕は余り気が進まない。そこで「アルフィー」を。これなら文句なしにいい。
「シェルブールの雨傘」のミッシェル・ルグランに関しては、オスカーを受賞した「風のささやき(華麗なる賭け、The Thomas Crown Affair)とか、僕の偏愛する「愛のイエントル」(バーブラ・ストライザンド 監督・主演・歌)から"Papa, Can You Hear Me ?"や"A Piece of Sky"なんかも入れたかった!
ヘンリー・マンシーニは「ティファニーで朝食を」や「酒とバラの日々」、あるいは「シャレード」「いつも2人で」など選択肢が多くて迷った。
アーヴィング・バーリンが映画「スイング・ホテル」('42)のために書いた、"ホワイト・クリスマス"も入れたかったが、同じバーリンの"Cheek to Cheek"(頬よせて)はどうしても外せなかった。フレッド・アステアがこれを歌う場面は、映画「グリーン・マイル」にも登場する。
ブロードウェイの子守唄はむしろ、舞台ミュージカル「42nd Street」の方でお馴染みかも知れない。第1幕のクライマックスに歌われる、その群舞(タップ・ダンス)の迫力は圧巻。「生きてて良かった!ミュージカル最高!!」と想わず叫びたくなる瞬間だ。
「アラモ」を作曲したディミトリー・ティオムキンはロシアのウクライナ出身。だから曲調にどことなく哀愁が漂い、まるでロシア民謡みたいな味わい。アカデミー歌曲賞ノミネート。
エミネムの"Lose Yourself"はヒップホップ(ラップ)・ミュージックが初めてアカデミー歌曲賞を受賞したという意味において、衝撃的だった。新しい時代の到来を告げる歌と言えるだろう。「8 Mile」は彼の半自伝的映画で中々面白い。
「若草の頃」には"Have Yourself A Merry Little Christmas"というクリスマスの名曲もある。
ジェームズ・ホーナーの曲なら大概の人が「タイタニック」の"My Heart Will Go On"を挙げるだろう。でもへそ曲がりの僕は、敢えてアニメ「アメリカ物語」から。アカデミー歌曲賞ノミネート。
ジョン・バリー作曲の「ロシアより愛をこめて」は、シャーリー・バッシーのパンチが効いた歌が印象的な「ゴールドフィンガー」に置き換え可。またマット・モンローが歌う、「さらばベルリンの灯」の主題歌も秀逸。
アカデミー賞に輝いた歌「今宵の君は(The Way You Look Tonight)」はジュリア・ロバーツが主演した「ベスト・フレンズ・ウェディング」でも印象的に使われていた。またこの映画はハル・デヴィッド&バート・バカラックの名曲オン・パレード!とてもハッピーな気持ちになれる。お勧め。
「踊らん哉」はアイラとジョージのガーシュウィン兄弟による楽曲。2人の掛け合いが愉しい。アステアが歌う"They Can't Take That Away from Me"はアカデミー歌曲賞にノミネートされた。
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好きな歌を選定するという作業はとても愉しく、豊かな時間であった。この記事を締め括るにあたり、やはり次の言葉ほど相応しいのもは他にないだろう。
これから先の人生で、 どんなことがあるのか知らないけれど、いとしい歌の数々よ、どうぞぼくを守りたまえ。
(芦原すなお 著「青春デンデケデケデケ」より)
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