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2023年11月17日 (金)

ゴジラ-1.0

評価:C-1.0

God

評判が良く興行的にも大ヒット中の本作だが、僕は「否」に一票投じる。

白組が担当したVFXについては全く文句なし。迫力があるし、世界に出しても恥ずかしくない。レジェンダリー・ピクチャーズ(ハリウッド)版と比べても互角の勝負ではないだろうか?山崎貴監督『リターナー』(2002)のちゃちなCGを目の当たりにして劇場で頭を抱えたあの頃と比べれば、隔世の感がある。90点。

しかし人間ドラマのパートが酷すぎる。0点。よって総合評価は45点と算出した。大傑作『シン・ゴジラ』は言うに及ばず、ギャレス・エドワーズ監督(レジェンダリー・ピクチャーズ)版や金子修介監督『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』の方が断然面白かった。辛うじてローランド・エメリッヒ版よりはマシかな?という程度。

まず「ゴジラ」シリーズに“ドラ泣き”を持ち込むとは想像だにしていなかった。山崎貴、恐るべし(貶してます)。『永遠の0』の監督だから死に損ないの零戦パイロットを主人公にしているのは理解出来るのだが、戦後の物語展開がなんだか長屋を舞台とした落語の人情噺みたいで、いたたまれない。まさかここで『ALWAYS 三丁目の夕日』色に染められようとは……。空襲で親を失った女性、そして彼女が空襲の最中他人に託されたという赤ん坊が主人公と擬似家族の関係を結ぶという成り行きも、『ALWAYS 三丁目の夕日』で吉岡秀隆が演じた「文学崩れ」の青年が、母親から捨てられた少年と一緒に暮らし始めるエピソードを彷彿とさせる。

観客を泣かせるための最後の仕掛け(ネタバレ注意!!  … よろしいか? …  戦闘機「震電」に橘整備士が脱出装置を追加していたこと/浜辺美波演じる典子が実は生きていたこと)も最初からミエミエで、鼻白んでしまった。

「やっぱり山崎貴は生理的に無理。耐えられない」これが僕のファイナル・アンサーだ。

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コメント

ドラ泣き、ですかー

すっかり映画に入り込んでいた私はおめでたい人なのかも...(笑)

投稿: onscreen | 2023年11月23日 (木) 14時54分

蓼食う虫も好き好きですから、色々な意見があっても良いのではないでしょうか?

基本的に僕は江戸落語の人情噺が大嫌いで、カラッとした上方落語を好みます。でも関東以北の人々に人情噺は人気で、そちらの地方では童話「一杯のかけそば」も一世風靡しましたよね。

投稿: 雅哉 | 2023年11月24日 (金) 00時15分

私も「一杯のかけそば」は嫌いなので、いろいろな意見があるのは
よく理解できます!

投稿: onscreen | 2023年12月 6日 (水) 08時42分

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