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2023年7月27日 (木)

柿澤勇人(主演)ミュージカル「ジキル&ハイド」

4月20日(木)梅田芸術劇場へ。ミュージカル「ジキル&ハイド」を観劇。

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過去の感想は下記。

 ・ 石丸幹二 主演/ブロードウェイ・ミュージカル「ジキル&ハイド」 2016.03.30
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石丸幹二 主演/ミュージカル「ジキル&ハイド」に認める反キリスト(Anti-Christ)思想 2018.04.05

本作の日本初演は2001年で鹿賀丈史が主演した。鹿賀は同役で2005年菊田一夫演劇賞の大賞を受賞している。僕は鹿賀のジキル&ハイドが大嫌いだった。年を取り過ぎ。あの演歌調の、下からすくい上げて音程を合わす歌い方にも虫唾が走る。そもそも菊田一夫演劇賞は東宝が創設したものなので東宝演劇部が製作したプロダクションや宝塚歌劇の演目が受賞する確率が高く、選考にあからさまな忖度があり、余り信用出来ない。芥川賞・直木賞の受賞作が圧倒的に文藝春秋が出版している小説に偏っていることに似ている(だから芥川賞・直木賞が欲しい作家は文藝春秋社から新刊を出す)。

主演が石丸幹二に代わり、漸くマシになった。初めて作品の面白さが理解出来た。そして今回、柿澤勇人(かっきー)の登場である。最高だった!ついでに言うが三谷幸喜が脚本を書いたNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でかっきーが演じた三代将軍・源実朝も素晴らしかった。劇団四季時代、『春のめざめ』のメルヒオール役を観て惚れ込んだ男は本物のスターだった。彼には色気とオーラがある。

 ・ 「春のめざめ」と現代ブロードウェイ・ミュージカル論 2009.09.10

かっきーは現在35歳。やっと『ジキル&ハイド』の主人公の年齢に近づいた。ただ友人のジョン・アンダーソンを演じる石井一孝が55歳で、20歳の年の差は苦しいなと思った。いや、かずさん歌上手いし年齢以外では何の支障もないんだけどね。ルーシー役の笹本玲奈については文句なし。

かっきーはナイーブな人物像を見事に演じ切り、彼の代表作になるのではないだろうか?先日、読売演劇大賞の中間選考結果発表があり、『ジキル&ハイド』のかっきーが上半期の男優賞ベスト5に選ばれた。菊田一夫演劇賞と違って、読売演劇大賞は本物だ。おめでとう!

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