柳家喬太郎独演会@兵庫芸文 2023
5月21日(日)兵庫県立芸術文化センターへ。柳家喬太郎独演会を聴く。
昼席
・春風亭かけ橋:小言念仏
・柳家喬太郎:百川
・寒空はだか:漫談
・柳家喬太郎:錦木検校
夜席
・春風亭かけ橋:闇が広がる
・柳家喬太郎:残酷なまんじゅう怖い
・寒空はだか:漫談
・柳家喬太郎:当世女甚五郎
かけ橋の『闇が広がる』は歌舞伎を題材にした古典落語『七段目』と宝塚歌劇の人気演目「エリザベート」を掛け合わせたパスティーシュで、実際に『闇が広がる』が歌われる。他にミュージカル「レ・ミゼラブル」「オペラ座の怪人」「美女と野獣』にも言及され、面白かった!
喬太郎は青森県の名物【味噌カレー牛乳ラーメン(バターのせ)】の話題をマクラで。美味しくて病みつきになり、青森再訪時にもまた食べに行ったそう。
彼は二つ目の頃、「キョンキョンと呼んでください」と盛んに高座で言っていた。するとある日、演芸専門の月間誌『東京かわら版』に小泉今日子のエッセイが掲載されており、「落語界にもキョンキョンがいるそうで」と書かれていて赤面した。どうやら彼女は「キョンキョン」というキーワードでエゴサーチし、喬太郎のことを知ったらしい。お気に入りの演目は『午後の保健室』(ここで場内爆笑)。2017年に小泉今日子は落語の人情噺を原作とする舞台『名人長二』をプロデュース。喬太郎は劇場に足を運び、ロビーに立っていた小泉に挨拶しようと近づくと彼女が気が付いて、「もしかして、キョンキョン?」と声を掛けてくれたという。元祖に言われたら、こんなに嬉しいことはないよね。実に愉快なエピソードで客席は大いに盛り上がった。
昼席の古典はいずれも何度か喬太郎の高座で聴いたことのあるネタだったので残念。夜席は新作の会なので『怪奇大作戦』が出囃子に使われたのが嬉しかった(通常は『まかしょ』)。
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