スティーヴン・ソンドハイム(作詞・作曲)ミュージカル「太平洋序曲」
4月13日梅田芸術劇場へ。スティーヴン・ソンドハイム(作詞・作曲)ジョン・ワイドマン (脚本)によるミュージカル『太平洋序曲』を観劇した。
1976年に(『オペラ座の怪人』の)ハロルド・プリンス演出でブロードウェイ初演。2000年に宮本亜門演出により日本初演された。僕はこれを新国立劇場で観ている。たまたま来日中だったソンドハイムが観劇し絶賛、彼の推薦で宮本亜門演出により2004年ブロードウェイでも再演された。この公演はトニー賞でミュージカル・リバイバル作品賞、ミュージカル装置デザイン賞(松井るみ)、ミュージカル衣装デザイン賞(コシノジュンコ)など4部門にノミネートされ、宮本はブロードウェイ史上初の東洋人演出家として名を刻んだ。
今回の演出は『TOP HAT』のマシュー・ホワイト。日英合作による上演。2023年11月にはロンドンで同プロダクション・英国キャスト版の上演も決まっている。
出演は山本耕史、海宝直人、立石俊樹、朝海ひかる 他。
浦賀沖に黒船が来た頃の幕末のお話で、香山弥左衛門という役はペリー来航の際に浦賀奉行と偽って幕府側通訳をつとめた香山栄左衛門(かやまえいざえもん)がモデル。ジョン万次郎も登場するが、彼の行動は史実とかなり異なる。倒幕(討幕)運動の志士たちをいろいろミックスした人物像になっている。そもそも将軍を女性(朝海ひかる)が演じているわけで自由な解釈だ(オリジナル・ブロードウェイ・キャストでは狂言回し役が兼任した)。
アフタートークでは「開演前、楽屋で何をしていますか?」という質問に対して山本耕史が「プロテインを飲んでいる」と答え、「今日も楽屋入り前にスポーツ・ジムで筋トレした」などと、ほぼ筋肉の話で終始した。彼はトレーナーの資格を取り、どうやって鍛えたら良いか後輩にアドバイスもしているそう。
僕が大好きなミュージカルだが宮本亜門演出のプロダクションの方が驚きがあって、断然印象深かった。残念。
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