ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽(ピアノ四重奏曲)@フェニックスホール
3月17日(金)フェニックスホール@大阪市へ。
ヴァイオリン:樫本大進(ベルリン・フィル第1コンサートマスター)、ヴィオラ:アミハイ・グロス(ベルリン・フィル首席奏者)、チェロ:オラフ・マニンガー(ベルリン・フィル首席奏者)、ピアノ:オハッド・ベン=アリで、
・ベートーヴェン:ピアノ四重奏曲 WoO.36-1
・フォーレ:ピアノ四重奏曲 第2番
・ブラームス:ピアノ四重奏曲 第2番
実は同ホール・同メンバー・同じプログラムで2022年3月16日に公演が予定されていたのだが、新型コロナウイルス感染症拡大に係る、日本政府による水際対策の影響により中止に追い込まれてしまった。僕はチケットを購入していたが払い戻しになった。そのリターン・マッチである。
ベートーヴェンのピアノ四重奏曲は15歳の若書き。たおやかで平和。ベートーヴェン「らしからぬ」楽曲だった。
フォーレは美しく幻想的。樫本はソロで聴くと物足りないのだが、室内楽、特にフランスものはいい。
ブラームスのピアノ四重奏曲は第1番のほうがよく演奏される。第4楽章「ジプシー風ロンド」が愉快で盛り上がるし、シェーンベルクが編曲した管弦楽版が有名になったことも一因だろう。僕もこの管弦楽版を生演奏で何度か聴いたことがある。しかし作曲家の生前は3曲のピアノ四重奏曲の中で第2番が最も人気のある作品だったという。今まで熱心なリスナーではなかったが、じっくり向かい合ってみると、実はなかなかに魅力的な作品だと初めて気がついた。
室内楽の悦楽を満喫した一夜だった。
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