児玉桃 メシアン・プロジェクト「世の終わりのための四重奏曲」
12月11日(日)兵庫県立芸術文化センター小ホールへ。
児玉桃(ピアノ)、竹澤恭子(ヴァイオリン)、横坂源(チェロ)、古田誠(クラリネット)で、
・メシアン:8つの前奏曲集より第1曲「鳩」
・ミヨー:ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための組曲
I.序曲 II.ディヴェルティメント III.遊び IV.導入と終わり
・ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調
・メシアン:世の終わりのための四重奏曲
僕は『世の終わりのための四重奏曲』が大好きで、実演を聴くのも3回目である。この楽曲については下記事で詳しく解説した。
・〈20世紀の黙示録〉メシアンの最高傑作「世の終わりのための四重奏曲」をめぐって 2019.10.04
腕っこきの音楽家たちによる演奏に陶酔した。第6曲〈7つのラッパのための狂乱の踊り〉は正に阿鼻叫喚の音楽といった感じ。最終曲〈イエスの永遠性への讃歌〉は旋律が次第にゆるゆると上昇していき、浮遊感があって、カタルシス(悲劇が観客の心に怖れと憐れみの感情を呼び起こすことで精神を浄化する効果)を感じた。
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