彩風咲奈・朝月希和(主演)宝塚雪組「蒼穹の昴」
7,8月に宝塚大劇場であった月組『グレート・ギャツビー』は7月17日と8月14日にチケットを確保していたのだが、関係者に新型コロナウィルスの感染が確認されたため、どちらの公演も中止になってしまった。無念。
気を取り直し、10月3日(月)に宝塚大劇場へ。雪組公演『蒼穹の昴』を観劇。脚本・演出は原田諒。
浅田次郎の小説『蒼穹の昴』は1996年4月に刊行され、その年末に宝島社刊『このミステリーがすごい!』で第6位に選ばれた(第1位は馳星周『不夜城』)。『このミス』の評価を見て僕は1998年頃に分厚い単行本上・下巻で読んだ。現在は文庫本 全4巻で発売されている。壮大なスケールで大変読み応えがあり、面白かった。
しかし情けないことに今回宝塚歌劇版を観て、殆ど話の展開を忘れていたので面食らった。記憶に残っていたのは主人公とその幼馴染との友情物語で、主人公が猛勉強して科挙の試験に合格することくらい。最後彼が生き残るのか、死ぬのかすら憶えていなかった。
原田の脚色は手際よくまとめていると思うが、如何せん長大な小説なので、後半が駆け足になった感は否めない。グループ観劇の高校生たちがいたが、帰り際にああだこうだと物語について議論を交わしていたので、初見の人には分かり辛かったのではないだろうか?
紫禁城が舞台なので華やかだし衣装も豪華。京劇のシーンではレスリー・チャン主演チェン・カイコー監督の映画『さらば、わが愛/覇王別姫』のことを懐かしく想い出した。
Blu-rayを購入し、見返したい。
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