真風涼帆、潤花主演:宝塚宙組「NEVER SAY GOODBYE」
3月11日宝塚大劇場で『NEVER SAY GOODBYE 』を観劇した。出演は真風涼帆、潤花、芹香斗亜ほか。関係者に新型コロナウィルス感染者が出たため、初日の2月5日から27日までの公演はすべて中止になった。
小池修一郎(作・演出)、フランク・ワイルドホーン作曲『NEVER SAY GOODBYE』は2006年に宝塚宙組で初演された。和央ようかと花總まりのサヨナラ公演で、後に和央はワイルドホーンと結婚したので本当に驚かされた。そして退団後しばらく和央のマネージャーをしていた花ちゃんは芸能界に復帰、ミュージカル『エリザベート』のタイトルロールで菊田和夫演劇大賞を受賞することになる。
物語の始まりは1936年。ナチス政権下のベルリンオリンピックに対抗してバルセロナで人民オリンピックが開かれる。取材に訪れた人気写真家ジョルジュはスペイン内戦に巻き込まれてゆく。
主人公のモデルは明らかに写真家ロバート・キャパであり、スペイン内戦が舞台という点ではヘミングウェイの小説『誰がために鐘は鳴る』の要素も加味されていると言えるだろう。
正直言って初演を観た感想はときめく要素が皆無で、退屈だった。ところが!今回の再演は飽くことなく大変楽しめた。真風涼帆がはまり役だったということもあるだろう。和央ようかは滑舌が悪く、何を喋っているんだか台詞が聞き取りにくかった。改めて聴くとワイルドホーンの楽曲もなかなか良かった。
特にフィナーレ、マタドールのマントを男役たちが一斉に翻すシーンはむちゃくちゃ格好よかった!!痺れた。Blu-rayを購入しようと思う。
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