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ブロードウェイ・ミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング」の辿った数奇な運命と、映画化について。

スティーブン・ソンドハイム(作詞・作曲)の「メリリー・ウィー・ロール・アロング」を梅田芸術劇場で観劇した。

Merrily

本当は6月12日(土)のチケットを購入していたのだが、緊急事態宣言発令により土日公演が中止に追い込まれ、払い戻しとなった。仕方がないので11日(金)のチケットを急遽購入し直し、有給休暇を取って劇場に向かった。

主なキャストは幼馴染の三人を笹本玲奈、平方元基、ウエンツ瑛士が演じ、他に朝夏まなと、昆夏美、今井清隆らが出演した。

8年前に、宮本亜門演出で同じ演目を観ている。

小池徹平、柿澤勇人主演:ミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング ~それでも僕らは前へ進む~」 2013.12.09

今回の演出はマリア・フリードマン。彼女は以前女優として本作の英国公演に出演したことがあり、新演出版はオリヴィエ賞で最優秀ミュージカル・リヴァイヴァル賞を受賞した。

現在から過去へと20年間をどんどん遡って話が展開するという斬新な台本である。三人の若者の出会いという出発点が幕切れとなる。過去→現在→未来と時間が経過する〈通時的〉物語ではなく、過去・現在・未来は同時にここにあるという〈共時的〉作品なのだ。亜門版には甚く感銘を受けた。新演出版に新鮮味はなかったが、悪くない。笹本玲奈がパンチのある声で熱唱。朝夏まなとはイマイチ。歌がねぇ……。

ソンドハイムが作詞・作曲し、『キャバレー』『エビータ』『オペラ座の怪人』『蜘蛛女のキス』のハロルド・プリンスが演出するという黄金コンビは『カンパニー』『フォーリーズ』『リトル・ナイト・ミュージック』『太平洋序曲』『スウィーニー・トッド』といった傑作群を世に送り出したが、『メリリー・ウィー・ロール・アロング』は興行的に惨敗を喫することとなり、本作がふたりの最後のコラボレーションとなってしまった。なんと公演回数たった16回で打ち切りになったのだ。時代の先を行き過ぎたのだろう。その顛末を関係者が語るドキュメンタリー映画『ベスト・ワースト・ストーリー』がNetflixから配信されており実に面白い。こちら。どうしてこんなニッチなドキュメントが日本語字幕付きで観ることが出来るのか、謎である。

本作は現在リチャード・リンクレイター監督により映画版が撮影中である。しかし!リンクレイターは『6才のボクが、大人になるまで。(Boyhood)』を12年間かけて断続的に撮影し、実際に少年が成長する過程を見せた人。そして今度はなんと!20年かけて撮るらしい(嘘じゃないよ、証拠記事はこちら)。おいおい、正気か!?途中で関係者が不慮の事故や病気で死なないことを祈るのみである。

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