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恋愛は業だ〜映画「窮鼠はチーズの夢を見る」

評価:A

Kyu

映画『窮鼠はチーズの夢を見る』は水城せとなの同名BL漫画と、その続編『俎上の鯉は二度跳ねる』を原作としている。公式サイトはこちら

「恋愛は業だ」という名台詞は『俎上の鯉は二度跳ねる』に登場するのだが、映画には採用されていない。この二作は便宜上〈恭一&今ヶ瀬シリーズ〉と呼ばれている。面白いのは恭一は名前で、今ヶ瀬は名字である点。通常小説では男が名字、女が名前で表記されることが多い。つまりふたりはそういう関係っていうことなんだね。

「落語とは人間の業の肯定である」と看破したのは故・立川談志だが、本作も恋愛という〈業の肯定〉がテーマだと言えるだろう。その際〈業〉とは〈理不尽で厄介なもの〉であり、〈欲望〉〈矛盾〉と置き換えることも可能だ。

僕は女性に対してしか性的欲望を抱けない完全なストレート(ノン気)だが、本作を非常に面白く観た。つまり物語に普遍性があるということだ。

レイトショーで鑑賞。僕以外25人くらい客が入っており、全員女性だった(早めに着席して、入ってくる人をチェックした)。ビックリした~。BLのファン層ってこれが現実なんだね。こちらのインタビュー記事で行定勲監督は「男に見せたいんだよね!」と語っているが、どうやらその願いは叶わなかったようだ。

あと、たまき役の吉田志織が可愛かった。

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Cinema Paradiso」カテゴリの記事

コメント

僕も見ました。昔からこーゆー「男と男のラブストーリー」が好きなのは女性ですよ。つまり、彼女たちは「美しい人は何をしても美しい」と言う認識だと思います。それに、女性には絶対手の届かない世界ですから。その点では宝塚歌劇に憧れる心理に似ているかも知れませんね。
こちら片田舎のイオンシネマでも結構入っています。男女のカップルもちらほらいます。

投稿: 最後のダンス | 2020年9月29日 (火) 16時33分

最後のダンスさま

この作品世界は宝塚歌劇の『ポーの一族』に通じるものがありますね。考えてみれば原作者・萩尾望都の『トーマの心臓』とか竹宮恵子の『風と木の詩』はBL漫画の元祖であり、つまりは『窮鼠はチーズの夢を見る』のルーツでもあります。

あー、それにしても小池修一郎演出/明日海りお主演『ポーの一族」@梅田芸術劇場のチケットは手に入るのでしょうか!?エドガー役のあすみに対して、アランが千葉雄大というキャスティングは同性ではなく異性愛じゃん、それでいいの??と思うのは僕だけでしょうか……。

投稿: 雅哉 | 2020年9月30日 (水) 18時28分

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