ピエール・アンタイ チェンバロ・リサイタル@いずみホール
10月24日(木)いずみホールへ。ピエール・アンタイを聴く。
- ラモー:〈クラヴサン曲集〉より
アルマンド、クーラント、内気。三つの手、サラバンド、つむじ風、ロンド風ジーグ - スカルラッティ:5つのソナタ
K.213,K.214,K.3,K.208,K.175
休憩
-
J.S.バッハ: アリア(イタリア風のアリアと変奏 イ短調 BWV989より)
- ヘンデル:’ボートンハウスの筆写譜’からの組曲
序曲(’忠実な羊飼い’より)、アルマンド、クーラント、サラバンド、メヌエット、ジーグ - ヘンデル:クラヴサン組曲第1番
アンコールは、
-
J.S.バッハ: サラバンド(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番より)
-
J.S.バッハ: プレリュード(リュート組曲 ト短調 BWV995より)
-
C-B.バルバドール:クラヴサン曲集 第1集から 第11曲 ラ・リュジャック
調べてみると、前回聴いたのは10年前だった。
- ピエール・アンタイ/チェンバロ・リサイタル 2009.12.03
アンタイのプロフィールは上記事で言及した。
客席の入りは7割くらい。
ラモーの演奏は華麗。でもさり気なく、素っ気ない。音は研ぎ澄まされ、きりりとしている。
スカルラッティでも感じたのは、アンタイの演奏には〈華(はな)がある〉ということ。虹色の色彩を帯びている。颯爽として、フェラーリに乗って海岸線をぶっ飛ばしているような雰囲気。
ヘンデルは表層的にゴージャスで、まるで「アベンジャーズ」等マーベル映画(MCU:マーベル・シネマティック・ユニバース)を観ているみたい。つまり中身は空っぽ(悪口じゃありません。そういうテーマパークのアトラクション的音楽があってもいい)。
アンコールは一転し、気高いJ.S.バッハを聴いて「格が違う!」と思った。
次回はアンタイで「ゴルトベルク変奏曲」を聴きたい。いや、アンドレアス・シュタイアーの演奏でも、もちろん良いのだけれど。
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