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2019年10月 9日 (水)

ハーゲン・クァルテット 2019@いずみホール

10月4日(金)いずみホールへ。ハーゲン・クァルテットを聴く。

Hagen

  • ハイドン:弦楽四重奏曲 第77番「皇帝」
  • バルトーク:弦楽四重奏曲 第3番
  • シューベルト:弦楽四重奏曲 第13番「ロザムンデ」
  • ハイドン:弦楽四重奏曲 第76番「五度」第4楽章
    (アンコール)

第2ヴァイオリンのライナー・シュミット以外の3人はハーゲン兄弟(妹)である。元々は4人兄弟姉妹で結成されたが、アンゲリカ・ハーゲンが途中で抜けた。

やはり肉親中心ということもあるのだろう。アルバン・ベルク弦楽四重奏団のような「切れ」よりも、「親密さ」を感じる。あくまで穏やか。

バルトークの音楽自体は尖っている。

シューベルトのカルテットは1824年に作曲された。梅毒の診断を受けたのが1822年12月(25歳)で、24年は水銀治療が開始された時期にあたる。

彼の弦楽四重奏曲の多くは家庭内での楽しみのために書かれた(第13番は作曲者の存命中に出版された唯一の弦楽四重奏曲である)。だからハーゲン・クァルテットのアプローチはとてもしっくりくる。

哀しい音楽だ。聴いていると頭の中に青ざめた、寂しげな面持ちの青年像が浮かび上がる。"Lonely Hearts Club Band"というビートルズの言葉が思い出された。

アルバン・ベルク弦楽四重奏団が「白黒」だとすると、ハーゲン・クァルテットは「淡い色」のシューベルトだった。


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