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2019年9月30日 (月)

アド・アストラ

評価:B+

Adastra

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いい映画だ。しかし「2001年宇宙の旅」に匹敵する、と巷で喧伝されているほどのものとは思わない。

広大な宇宙を旅しているはずなのに、心の内奥への探索にいつの間にか置き換わっており、個人的な問題(家族)に収束するという点で「インターステラー」や「ファースト・マン」を彷彿とさせる。

あと、コンラッドの小説「闇の奥」がベースになっているので、映画「地獄の黙示録」の構造にも近い。ただし、「闇の奥」と「地獄の黙示録」の主人公が奥地(ジャングル)に探しに行くのは肉親ではないのだが。

というわけで「心の旅路」という邦題が本作には相応しいかも知れない。

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