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2019年7月17日 (水)

トイ・ストーリー4

評価:A

Toy

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ピクサー・アニメーション・スタジオによる、初めての長編映画「トイ・ストーリー」から僕は映画館で観ている。日本での公開が1996年3月なので、23年前ということになる。「トイ・ストーリー3」で漸くアカデミー長編アニメ映画賞を受賞するのだが、それは第1作の時点でこの賞が存在しなかったからだ。長編アニメ部門が新設されたのは2001年、第1回目の受賞がドリームワークスの「シュレック」で、2回目が「千と千尋の神隠し」だった。

しかし天下の「トイ・ストーリー」シリーズも4作目になると流石にマンネリだろうと高を括り、中々食指が動かなかった。漸く重い腰を上げたのは、新海誠監督「天気の子」のオスカー受賞を阻む者がいるとしたら、やはり本作を無視出来ないと考えたからである。孫氏曰く、「(かれ=敵)を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」。兵法の基本である。

いやーしかし、恐れ入りました。圧倒的スピード感、そしてアッと驚く展開。ボー・ピープがお嬢様姿から一転、自立したタフな女に成長していたのも、さすが #MeToo 運動を経た21世紀の女性像だなと、そのアップデイトぶりに感心することしきり。やはりピクサーはプロット/脚本の練り上げ方が半端じゃない。ジョン・ラセターがスタジオを去った後もクオリティが落ちることがなかった。「天気の子」にとって手強い敵である。

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