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2019年5月20日 (月)

バースデー・ワンダーランド

評価:B+

Birth

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原恵一監督のアニメーション映画としては、「河童のクゥと夏休み」(←退屈!)「カラフル」「百日紅」よりは好きだけれど、クレヨンしんちゃんの「モーレツ!オトナ帝国の逆襲」や「アッパレ!戦国大合戦」には及ばないという印象。

ファンタジーとしての異世界観は悪くない。キャラクター・デザイナーとしてロシア出身のイリヤ・クブシノブを起用したことが功を奏している。

ただ如何せん、物語が弱いことは否めない。なぜ主人公のアカネが〈救世主〉に選ばれたのか説得力に欠けるし、結局彼女が果たした役割は儀式を執り行う王子に寄り添っただけだからね。「これでいいのか?」というモヤモヤした気持ちが残る。

最後にシャンソン「聞かせてよ愛の言葉を (Parlez-moi d'amour)」が流れたのはグッと来た。 リュシエンヌ・ボワイエ の歌唱が有名で、太平洋戦争中に勤労動員先の軍の宿舎で下士官からこの歌をこっそり聞かせてもらった武満徹(当時14歳)が衝撃を受け、作曲家になろうと決意したというエピソードが残っている。

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