キアロスクーロ・カルテット@兵庫芸文
4月27日(土)兵庫県立芸術文化センターへ。アリーナ・イブラギモヴァ率いるキアロスクーロ・カルテットを聴く。
- J.S.バッハ:「フーガの技法」より
- メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第1番
- ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第7番「ラズモフスキー第1番」
- ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第2番より第3楽章(アンコール)
このカルテットは(通常のスティールではなく)ガット弦を張り、基本的にノン・ヴィブラート奏法(ピリオド・アプローチ)である。
チェロ以外は立奏で、チェロは下を支えるエンドピンがない古楽器。しかし楽譜は最新式で全員iPadを使用。譜めくりはフットスイッチで操作。
メンデルスゾーンは清新で軽やか。
ベートーヴェンはラ・サール弦楽四重奏団やアルバン・ベルク弦楽四重奏団ほど威圧的・厳格にならない。そこに「女の眼」を感じた。丁度良い匙加減。
今やピリオド・アプローチでベートーヴェンの交響曲を演奏するのは当たり前の時代になったが、後期の弦楽四重奏曲については殆ど前例がない。キアロスクーロ・カルテットが第13番以降に取り組む日は果たして来るのか?大いに注目したい。
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