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2019年4月 3日 (水)

映画「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」

評価:A

Mary

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これね、原題が「スコットランドの女王メアリー」なので、実質的にメアリー・スチュアートを演じたシアーシャ・ローナン(アイルランド出身)が主役ね。でシアーシャが「レディ・バード」でアカデミー主演女優賞にノミネートされた2017年に、やはり「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」で主演女優賞候補になったマーゴット・ロビー(オーストラリア出身)がエリザベス1世を演じた。アカデミー賞では衣装デザイン賞とメイクアップ賞にノミネート。

兎に角、シアーシャが素晴らしい!それに尽きる。僕が彼女を初めて観たのはアカデミー助演女優賞候補となった「つぐない」(2007)である。この時弱冠12歳。その後も「ラブリーボーン」「ビザンチウム」「ブルックリン」などで彼女の成長を見守ってきた。「レディ・バード」ではアメリカの小さな町サクラメントの高校に通い、「私のことをレディ・バードと呼んで」とほざく〈イタイ〉少女を演じていた彼女が、なんとその1年後に誇り高いメアリー女王を演じたのだからこれは驚天動地である。そして気品があってしっかりとそう見えるのだから大したものだ。舌を巻いた。

〈ポスト・クラシカル〉を代表する作曲家マックス・リヒターの音楽も実に良し。要注目。

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