クリード 炎の宿敵
評価:A
まさか「ロッキー」シリーズで泣くことになろうとは想像だにしなかった。
「クリード チャンプを継ぐ男 」を脚本・監督したライアン・クーグラーは「ブラックパンサー」の監督に起用されたため、今回はシルヴェスター・スタローンが脚本を執筆し、監督はクーグラーの指名でスティーブン・ケイプル・Jr.に白羽の矢が立った。やはりアフリカ系アメリカ人である。卓越した演出力だった。
今回の真の主役は「ロッキー4」の宿敵、イワン・ドラコ(ドルフ・ラングレン)とその息子だろう。彼らがすべてを持っていってしまった。いやはや、参った!
あ、「ロッキー4」を観ていなくても本作の鑑賞になんの問題もないから、ご安心を。
スタローンの父親はシチリアにルーツを持つイタリア系アメリカ人ということで、彼の生き様は「ゴッドファーザー」の世界を彷彿とさせる。つまり(血の繋がっていない)ファミリーをとても大切にするのだ。ドルフ・ラングレンの再起用もそうだし、別れた元妻のブリジット・ニールセンまで出演させちゃうんだから懐が深い。スタローンは本当に〈いいヤツ〉だ。
| 固定リンク | 0
「Cinema Paradiso」カテゴリの記事
- ゴジラ-1.0(2023.11.17)
- 【考察】なぜ「君たちはどう生きるか」は評価が真っ二つなのか?/ユング心理学で宮﨑駿のこころの深層を読み解く(2023.07.28)
コメント