女王陛下のお気に入り
評価:A
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文句なしに面白い。オリヴィア・コールマンがアカデミー主演女優賞を受賞。また受賞は逃したが、レイチェル・ワイズとエマ・ストーンがアカデミー助演女優賞にノミネートされた。この3人の繰り広げる演技バトルが凄い。圧巻だ。誇り高いレイチェルに対してアバズレのエマの対比が鮮烈。
実質的に3人が主演である。それを主演・助演に分けたのは映画会社の戦略に過ぎない。つまり3人が主演女優賞にノミネートされたら、票を奪い合って共倒れになるからである。
こういうのはよくあることで、例えばミュージカル映画「シカゴ」(2002)では実質2人が主演なのに、レニー・ゼルウィガーが主演、キャサリン・ゼタ=ジョーンズが助演に分けられ、後者がアカデミー賞を受賞した。なお「シカゴ」はミラマックスの作品で、セクハラや性的暴行で逮捕され失脚したハーヴェイ・ワインスタインが製作総指揮を務めた。
本作はコスチューム・プレイだが、衣装デザインが洗練されておりパーフェクト。またワインスタインを葬り去った #MeToo 運動も踏まえたオリジナル脚本が極めて現代的で素晴らしい。ただ、魚眼レンズを駆使した映像の意図は分からないではないが、やり過ぎ TOO MUCH !
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