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2019年3月 7日 (木)

映画「天才作家の妻 40年目の真実」& 待ってろ、グレン・クローズは今から本気出す!

評価:B

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Wife

本作でグレン・クローズ(現在71歳)がアカデミー主演女優賞を受賞出来なかったのはとっても気の毒だった。同情票が集まり、いけると思ったのだが……。なんと7回目の落選である。

ただアカデミー予想でも書いたように正直、作品が弱かった。彼女の演技も到底、突出したものではなかった。本人も「哀れみのオスカーなんかいらない」と発言しているので、残された僅かなチャンスに期待しよう。因みに今までの作品の中で、僕が彼女のベスト・アクトだと考えるのは、アカデミー主演女優賞にもノミネートされた「危険な関係」(1988)である。

「天才作家の妻」ではグレン・クローズの演技ばかり話題になるが、寧ろ僕は夫役のジョナサン・プライスが良かった。ジョナサンは舞台ミュージカル俳優でもあり、「ミス・サイゴン」のエンジニア役でトニー賞主演男優賞を受賞している。ミュージカル映画「エビータ」ではアルゼンチンのペロン大統領を、ロンドン・ウエストエンドでは「マイ・フェア・レディ」のヒギンズ教授役も演じている(←これは観たかった!)。

一方、グレン・クローズはアンドルー・ロイド・ウェバーの舞台ミュージカル「サンセット・ブルーバード」のノーマ・デズモンド役(無声映画期の大スター)でトニー賞主演女優賞を受賞している。

そしていよいよ、ミュージカル映画「サンセット大通り」の企画が本格的に動き出した(記事はこちら)。待望の真打登場である。

今度のグレン・クローズはマジだ。「サンセット大通り」でオスカーを〈全力で〉獲りに来る!最早情け容赦はしない。「サンセット」ならば誰にも〈哀れみのオスカー〉とは言わさない。

そして僕はいま、世界最速のアカデミー賞予想をする。ミュージカル映画「サンセット大通り」が完成した暁には(2020年公開予定)、グレン・クローズが念願のオスカーを手に入れる。(監督が誰になろうが)200%間違いない!読者の皆さん、この予言を覚えておいてね。

それと僕は10年前からミュージカル版の映画化が実現したら、ノーマに雇われる脚本家ジョー・ギリス役(ビリー・ワイルダー監督のオリジナル版ではウィリアム・ホールデンが演じた)を是非ヒュー・ジャックマンに演って欲しいと書き続けてきた。実際にヒューは舞台版のオーストラリア公演で同役を演じている。しかし年月が経ち彼も年をとった。ジョー・ギリスは〈若いツバメ〉の役なんで、その辺どうなんだ?……ギリギリまだ行ける??……う〜〜ん。

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受信: 2019年3月 9日 (土) 17時44分

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