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2018年10月 1日 (月)

珠城りょう・愛希れいか主演:宝塚月組「エリザベート」とオールタイム・ベスト(ワースト)・キャスト選考!

9月24日(月)宝塚大劇場へ。ウィーン・ミュージカル「エリザベート」を観劇。

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トート:珠城りょう、エリザベート:愛希れいか

そして当初予定されていた配役は以下の通り(ルドルフは役替り)。

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ところが、9月22日から2番手でフランツ・ヨーゼフ役の美弥るりかが体調不良で休演。暗殺者ルキーニ役だった月城かなとが繰り上がり、新人公演でルキーニを好演した風間柚乃が同役を演じた。

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僕が初めて宝塚大劇場を訪れて観たのが1998年の宙組「エリザベート」(姿月あさと・花總まり)だった(当時は岡山市在住)。それ以降のエリザは全組生で観ている。96年雪組と星組はDVDで鑑賞。また初演キャストはスペシャル・ガラ・コンサートで拝見した。

そして僕は現在、宝塚に住んでいる。

では今回の感想を、オール・タイム・ベスト(ワースト)を交えながら書いていこう。

【エリザベート】:娘役がタイトルロールを演じるのは男役中心の宝塚では異例。だからこれを花道に退団する生徒が多い。白城あやか大鳥れい蘭乃はな、そして愛希れいかである。愛希は美貌が冴え渡り、歌も上手かった。強い意志が感じられ、一本筋が通ったものがあった。オール・タイム・ベストは花總まり(雪'96・宙'98)が不動だが、愛希は次点に推したい。ワーストは瀬奈じゅん(月'05)。歌は下手くそだし、ドレスの裾さばきや所作がなってない。

【トート】:正直、珠城りょうは「おばさん顔」で好きじゃない。男役としての凛々しさが欠けている。雰囲気的に麻路さきに近いかな?しかしトートは意外といけた。優しい包容力があった。オール・タイム・ベストはダントツで明日海りお(花'14)、ワーストは見た目しか取り柄のない彩輝直(月'05)。

【フランツ・ヨーゼフ】:月城かなとは歴代で最も美形の皇帝であった。彫りの深い顔はまるでギリシャ彫刻のよう。素晴らしい!ただ急遽の代役なので、

フランツ「プレゼント あげよう。愛の証なんだ」
シシィ「勿体ない」
フランツ「着けてご覧」
シシィ「とても重い」

の場面で、なかなかポケットからネックレスが出てこず「間に合うのか!?」とハラハラした。案の定、ネックレスを首に巻く前に愛希が「とても重い」と言う羽目に。まぁ、こういうハプニングも生の舞台だからこそ。大いに愉しんだ。

オール・タイム・ベストは、歌唱と演技に関する限り北翔海莉(花'14)が抜きん出ている。これぞ芸。That's TAKARAZUKA !ヴィジュアルを加味すると稔幸(星'96)も忘れ難い。

【ルキーニ】:風間柚乃は研5(入団5年目)ながら大健闘。特に瑕疵は見当たらない。オール・タイム・ベストは天下無双の轟悠(雪'96)。圧巻。次点は霧矢大夢(月'05)。

【ルドルフ(大人)】暁千星は精彩を欠く。オール・タイム・ベストは朝海ひかる(宙'98)。

【ルドルフ(子供)】のオール・タイム・ベストは月影瞳星'96)で、彼女以外の印象は薄い。パレード(フィナーレ)のエトワールも月影の歌声が一番美しかった。

【ゾフィー】今回の憧花ゆりのは歴代ワーストかも。品格が欠けている。オール・タイム・ベストは出雲綾星'96・宙'98)。意地悪さが最高。

【エルマー】和央ようか(雪'96)がやっぱり一番かな。彼女に当て書きされた役というのが大きい。

【ヴィンディッシュ嬢】これはもう陵あきの(星'96・宙'98)の独擅場。彼女以上にこの役の狂気を余すところなく演じきった役者はいない。その衝撃が大きすぎて他の誰も物足りない。

総合的に今回の公演は気に入ったので、発売されたらBlu-rayを購入したいと考えている。

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