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2018年7月18日 (水)

古川雄大・生田絵梨花主演 ミュージカル「モーツァルト!」とドッペルゲンガー

 7月7日(土)梅田芸術劇場へ。

ウィーン発のミュージカル「モーツァルト!」を観劇。

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出演はヴォルフガング:古川雄大、コンスタンツェ:生田絵梨花(乃木坂46)、ヴァルトシュテッテン男爵夫人:香寿たつき、コンスタンツェ(モーツァルトの姉):和音美桜、コロレド大司教:山口祐一郎、レオポルト(モーツァルトの父):市村正親 ほか。

僕は2002年の日本初演@シアター・ドラマシティから観ている。その時は中川晃教・井上芳雄のダブル・キャストで、アッキー(中川)の歌唱が圧巻だった。

演出家は小池修一郎のままなのだが、今回の目玉は新演出である。美術装置が一新された。

舞台上には巨大なグランドピアノが置かれ、それが回転する。鍵盤の裏側に階段が設置され、ピアノの大屋根が場面によって開閉し、垂直起立時にはそこにプロジェクションマッピングで背景画が映し出されたりもする。旧版より断然良い。

僕が最初にこのミュージカルを観た時にはモーツァルトという一つの人格をヴォルフガングと、子役が演じるアマデに分けることに対する違和感がどうしても拭い去れなかった。アマデが一言も発しないことも釈然としなかった。しかし次第に慣れてきて、今ではアマデという存在はドッペルゲンガー(二重身)なのだと解釈している。特に映画「仮面/ペルソナ」を観たことが大きかった。

ミヒャエル・クンツェ(台本)は間違いなくこの映画の影響を受けている。また、他にドッペルゲンガーを扱った映画としてブラッド・ピット主演「ファイト・クラブ」と、ジェイク・ギレンホール主演「複製された男」を挙げておく。

これをユング心理学で言い換えるならヴォルフガングは意識の中の「自我 ego仮面)」で、アマデは無意識に潜む「影 shadow元型)」といったところだろう。だから「影を逃れて」というナンバーがあるわけだ。そしてアマデが大切にしている小箱は「魂」のようなものではないだろうか。

古川雄大(ふるかわゆうた)は2.5次元ミュージカル「テニスの王子様」出身の長身イケメン。本作で初めて帝国劇場の舞台を踏んだ。歌もそこそこ良いが、山崎育三郎には一歩及ばず。僕が好きなヴォルフガングは順に①アッキー②育三郎③雄大④芳雄かな。

生田絵梨花は乃木坂46のフロント・メンバーで(センター経験もあり)、当然可愛いし歌も絶対音程を外さないので安心して聴けるのだが、演技については……まだまだ伸びしろありという感じかな。トリプルキャストのうち木下晴香のコンスタンツェを観ていないので、次回は必ず彼女でチケットを確保するつもりだ。

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