柳家喬太郎・柳亭市馬 「江戸落語 喜楽館寄席」
7月17日神戸新開地・喜楽館へ。
東京・落語協会の面々が集った(故・桂歌丸や春風亭昇太らは落語芸術協会所属)。
- 柳亭市坊:子ほめ
- 柳家さん若:権助魚
- 柳家喬太郎:孫、帰る(山崎雛子 作)
- 柳家小菊:粋曲
- 柳亭市馬:船徳
喬太郎の「孫、帰る」はお盆の噺だし、「船徳」といい、夏らしい噺を味わった。
柳家小菊は都々逸、寄席のうたを披露。江戸の「粋」を堪能した。痺れるね!
開口一番、「日大の内田です」と会場を沸かせた喬太郎(日本大学商学部経営学科卒)は「近くに高級なお風呂屋さんがある」新開地という場所のいかがわしさで客をいじり、東京の寄席も鈴本演芸場@上野のすぐ脇に「日本一ポン引きが多い通り」があることや、池袋演芸場の「い」は「いかがわしい」の「い」、「け」は「汚らわしい」の「け」。そういう「袋」なんですと。
山崎雛子は喬太郎が以前、池袋のカルチャーセンターで創作落語の講師を務めていたときの生徒らしい。噺の中で喫煙する場面があり、「従業員雇う飲食店は原則禁止」とする受動喫煙防止条例を提案した小池都知事に対するボヤキも。
ー以下ネタバレあり、要注意!ー
「孫、帰る」の前半は爆笑の連続だったが、孫が実は交通事故で亡くなっていて幽霊だと分る後半は客席がしんと静まり返り、そのコントラストが鮮やかだった。どこか上方の「たちぎれ線香」に通じるものがある、傑作怪異譚である。
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