柳家喬太郎独演会@兵庫芸文(2日連続)
6月23日(土)、24日(日)、兵庫県立芸術文化センター中ホールへ。
1日目
- 春風亭正太郎:五目講釈
- 柳家喬太郎:ほんとのこというと(喬太郎 作)
- 江戸家小猫:動物ものまね
- 柳家喬太郎:ぺたりこん(三遊亭圓丈 作)
2日目
- 春風亭正太郎:四段目(上方では「蔵丁稚」)
- 柳家喬太郎:錦の袈裟
- 江戸家小猫:動物ものまね
- 柳家喬太郎:名人長二 〜仏壇叩き〜
(三遊亭圓朝 作)
喬太郎はこまつ座で上演された井上ひさし作「たいこどんどん」(演出:ラサール石井)に出演したエピソードを披露。ふんどし姿になる場面があり、バレエの衣装を売っている店に行ってTバックを購入した。もの凄く恥ずかしかったと。そもそもの切掛は映画やドラマでも活躍する春風亭昇太が電話を掛けてきて、ラサール石井からの出演依頼を伝え、「出なよ」と説得されたそう。
また福家書店で書店員として働いていた頃の想い出も。
神戸・新開地に出来る寄席小屋「喜楽館」については、「いかがわしい場所にあるのは正しい!」と。そして東京の新宿末広亭や鈴本演芸場などが、いかに「いかがわしい場所」にあるかを面白可笑しく解説してくれた。
「ぺたりこん」はカフカ「変身」のような不条理噺である。そこに浮かび上がるのは人の悪意や醜さであり、実に面白い作品だ。
圓朝の傑作では喬太郎の描く人物像に凄みがあった。ちょっと怖いくらい。
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