フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
評価:B+
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ウィレム・デフォーがアカデミー助演男優賞にノミネートされた。監督は全編iPhoneで撮影した映画「タンジェリン」が話題となったショーン・ベイカー。今回は35mmフィルムで撮影されているが、魔法がかかるラストシーンのみiPhone仕様となる。
6歳の娘ムーニーを演じるブルックリン・キンバリー・プリンスの演技が驚異的。
明らかに育児放棄をテーマにした是枝裕和監督「誰も知らない」(カンヌ国際映画祭最優秀男優賞受賞)の構造をそっくりそのまま拝借している(監督も影響を受けたことを認めている)。ただ本作の勝因は舞台設定をフロリダのディズニーワールド近傍にある、貧困層が住み着くモーテルにしたこと。「マジック・キャッスル(魔法の城)」という命名が皮肉である。アメリカで彼らは“隠れホームレス”と呼ばれているそう。【富裕層が集まる夢の国(ディズニーワールド)↔貧困層(マジック・キャッスル)】【子供たちの無邪気で屈託のない明るさ↔母親の後ろ暗さ】といった二項対立が鮮烈である。This is America. 色彩感も良かった。
ウィレム・デフォーの役回りはさしずめ、冴えない守護天使だね。
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