カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞「ザ・スクエア 思いやりの聖域」
評価:A
スウェーデン映画である。カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞し、アカデミー賞の外国語映画部門にもノミネートされた。公式サイトはこちら。
当然ダイアログはスウェーデン語なのだが、序盤に主人公である現代美術館のチーフ・キュレーター(学芸員)にアメリカの女性記者が英語でインタビューをする場面が登場し、「なんだか見たことある人だなぁ」と数秒考えて気が付いた。
Huluから配信されている「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」でエミー賞並びにゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞したエリザベス・モスだった(作品賞もダブル受賞)。彼女は「侍女の物語」のプロデューサーも兼任している。これ、すこぶる面白いんだ。上のポスター、左端黒服の女性がエリザベス・モス。
可笑しかったのは本作と、次に観た「アイ、トーニャ」でスラングcuntが使われていたこと(意味の説明はこちら)。
リベラルであろうとしながらもエリート意識から逃れられない人々の滑稽さが赤裸々に暴き出される。
アートの世界でもSNSで一生懸命情報を発信したり、YouTubeの炎上を狙うなどの努力が涙ぐましい。あと北欧型福祉国家のスウェーデンに乞食がいるのに驚かされた。40年位前には日本にもいたけれど、最近は見かけなくなった(ホームレスとはちょっと違う)。難民対策に苦悩するヨーロッパの姿が浮き彫りにされた。
クスクス笑いながら観ていると、終盤主人公の幻想世界に入って行き、空恐ろしくもなる仕掛けが施されていた。
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