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2018年4月12日 (木)

映画「ちはやふる ー結びー」

評価:A

Chi

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文句なし、三部作の見事な完結編である。危なげない横綱相撲を見せてくれた。

「上の句」のレビューでも書いたが、競技大会で畳の下から(畳目越しに)ヒロインたちを捉えたショットが印象的だったのだが、完結編ではその手を一切使っていない。つまり完全にスタイルを変えてきているのだ。試合の場面はクイックモーションとスローモーションの畳み掛けるような切り返しで魅せる。小泉徳宏監督の卓越した演出力に舌を巻いた。

そして新キャラクターの充実。かるた部の新入部員のふたりや東京大学在学中の名人・周防久志(賀来賢人)も魅力的だし、中でも新(あらた)の後輩で彼のことを「おにい」と慕う我妻伊織(映画オリジナルキャラ)を演じる清原果耶が、映画「3月のライオン」に続いて美少女っぷりを遺憾なく発揮し、実に素晴らしい!

ただ「下の句」で全てを攫っていったクイーン・松岡茉優が今回はコメディ・リリーフに回ってしまったのは残念。結局、いてもいなくてもどっちでもいいような立ち位置になってしまった。ま、数々の新キャラが大活躍するので仕方ないのだけれど。

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