ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書
評価:A+
文句なし、最高!原題はシンプルに"The Post"。ワシントン・ポスト紙のことだ。映画公式サイトはこちら。
「リンカーン」は退屈だったけれど、こういうサスペンス・タッチの作品を撮らせるとスピルバーグの演出力は超一級品だね。特に新聞の印刷が開始されたのを記者が知るのが、輪転機が稼働する「振動」っていうのがセンス抜群!「ジュラシック・パーク」のティラノサウルス登場シーンを想い出した。刷り上がった新聞が垂直方向にどんどん上昇していく光景も実に象徴的。脱帽である。
あと本作のラスト・シーンがそのまま、ダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォード主演、アラン・J・パクラ監督「大統領の陰謀」(1976)の冒頭に繋がっているのも粋だなと想った。
巨匠ジョン・ウィリアムズの音楽は、まるで1970年代の彼の作風(「タワーリング・インフェルノ」「ジョーズ」「ロング・グッドバイ」「ブラック・サンデー」)に戻ったみたいで、却って新鮮だった。
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コメント
ワシントン・ポストもいいんですが、最初にスクープした
NYタイムズ の中心人物 ニール・シーハン がテーマの本とか
映画はないのでしょうか?
あるいは出来ないのでしょうか? (笑)
投稿: onscreen | 2018年4月17日 (火) 01時04分