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幻の楽器アルペジオーネを生で聴く〜クリストフ・コワンと仲間たち

4月25日(水)兵庫県立芸術文化センター小ホールへ。

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ニコラウス・アーノンクールに師事し、現在はモザイク・クァルテットのメンバーであるクリストフ・コワン(チェロ&アルペジオーネ)、オルフェウス弦楽四重奏団に以前所属していたジェローム・アコカ(ヴァイオリン)、金子陽子(フォルテピアノ)で、

  • ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番「春」
  • シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ
  • リース:ロシアの3つのメロディーによるチェロとピアノフォルテのための変奏曲(日本初演)
  • ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第5番「幽霊」
  • ショパン(フランショーム編):マズルカ第41番・34番(アンコール)

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アルペジョーネは1823から24年にかけてウィーンのギター製造者ヨハン・ゲオルク・シュタウファーによって発明された6弦の弦楽器である(因みにチェロは4弦、クラシック・ギターは6弦)。しかし全く普及せず、シューベルトが24年に作曲したアルペジョーネ・ソナタ以外に後世にまで知られている曲は皆無。1871年になってこの曲がようやく出版された時には完全に忘れ去られた楽器に成り果てていた。つまり市場に出回ったのは僅か数十年という短命だった。

Arpeggione

現在アルペジョーネ・ソナタはチェロで弾かれることが多く、今井信子はヴィオラでレコーディングしている。

アルペジオーネを弾ける奏者は世界的に見ても希少で、恐らく一桁台だろう。だって一生懸命奏法をマスターしても、レパートリーがシューベルトの1曲しかないのなら、やり甲斐がないじゃない?そもそも博物館所蔵以外に弾ける状態の楽器は殆ど無い。

だから今回、千載一遇の体験が出来た。アルペジオーネはチェロよりも小さく、ギターやヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(肩掛けチェロ)よりは大きい。

爪弾くとギターに音色が近い(但し通常は弓で奏でる)。チェロより高い音で軽やかで華やか。典雅な響きがした。

バロック・ヴァイオリンは朴訥で、帽子で例えるなら(飾りの付いた)fancy hatではなく、plain hatという印象。

ベートーヴェンのピアノ・トリオは端正で、音楽が弾けていた。

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