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2018年4月24日 (火)

アカデミー主演男優賞・メイクアップ賞受賞「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」

評価:A

長ったらしい邦題がダサい。原題はシンプルに"Darkest Hour"。

Darkest_hour

他に説明過多な(クドい)邦題を挙げておく。

  • The Iron Lady →「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」
  • Spotlight →「スポットライト 世紀のスクープ」
  • The Imitation Game →「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」
  • The Post →「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」

公式サイトはこちら。米アカデミー賞でゲイリー・オールドマンが主演男優賞、辻一弘がメイクアップ賞を受賞した。ほかに作品賞・美術賞・衣装デザイン賞・撮影賞にノミネート。

クリストファー・ノーランの「ダンケルク」と併せて観るのがお薦め。「ダンケルク」では戦場の様子が分かり、本作ではその背後にあった政治的駆け引きが描かれる。

辻さんの仕事は見事としか言いようがない。ゲイリー・オールドマンが完全に別人になった。正に二人三脚の快挙だね。

ジョー・ライト監督の演出は俯瞰ショットとドリー(移動)撮影が実に効果的で素晴らしい。可笑しいのは彼はキーラ・ナイトレイやシアーシャ・ローナンが出演した「つぐない」(2007)でも同じダイナモ(撤退)作戦を描いているんだよね。しかもこのダンケルクの場面はワンシーンワンカット(長回し)で度肝を抜かれた。

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