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2017年12月26日 (火)

映画「マッドバウンド 哀しき友情」

評価:B+

Mudbound

Netflixで世界同時配信されると共にアメリカでは単館で劇場公開された映画。 なんでそんなややこしいことをするかというと、アカデミー賞候補の資格を得るため。「この一年間の間に、ロサンゼルス地区の映画館で7日以上にわたり上映された作品」が対象となるという規定があるのだ。だから「君の名は。」も昨年末に一週間だけロスで先行上映されたというわけ。Netflixはこの手法で昨年も「最後の追跡」を世界配信&LA限定公開し、アカデミー作品賞候補に食い込んだ。

ルイジアナ州ニューオリンズ(アメリカ南部/ジャズ発祥の地)を舞台に、第二次世界大戦を挟み、白人青年と黒人青年の友情の行方を追う。公式サイトはこちら(予告編あり)

いただけないのが邦題だ。原題はシンプルにMudboundなのに、「哀しき友情」って副題は必要かな??それ自体がネタバレなんですけど。いや、日本で劇場公開するのなら理解出来るよ。ある程度タイトルで説明しないと客を呼べないからね。でもネット配信でしょ?視聴率は関係ないし、心ある人は必ず観るよ。

重厚で良い作品だ。アカデミー賞にノミネートされる可能性は十分あるだろう。ただ人種差別というテーマには最早、新鮮味がないね。直近でも「それでも夜は明ける(2013)」「ムーンライト(2016)」が作品賞を受賞しているわけだし。二番煎じ感は否めない。

キャリー・マリガンは「わたしを離さないで」とか「ドライヴ」「華麗なるギャツビー」など幸薄い女を演じさせると絶品なのだけれど、今回の役もドンピシャ!彼女に似合いすぎていて思わず笑ってしまった。キャリー、君は最高だ。

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