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エマニュエル・パユ×エリック・ルサージュ@兵庫芸文

11月30日(木)兵庫県立芸術文化センターへ。

エマニュエル・パユ(フルート)とエリック・ルサージュ(ピアノ)のデュオを聴く。

P

  • モーツァルト:ソナタ 第17番(原曲はヴァイオリン・ソナタ)
  • シューベルト:「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲
  • ドビュッシー:ビリティス(カール・レンスキ編)
  • フォーレ:シシリエンヌ/コンクール用小品/幻想曲
  • プーランク:フルート・ソナタ

     ー以下アンコールー
  • マーラー:「子供の不思議な角笛」より《ラインの伝説》
  • マーラー:「亡き子をしのぶ歌」より
      《いつも思う。子どもはちょっと出かけただけなのだと。》

11月23-25日に東京と川崎でサイモン・ラトル/ベルリン・フィルの来日公演があった。その後、首席奏者であるパユはそのまま日本に留まり、各地でリサイタルを開催。ル・サージュはレ・ヴァン・フランセの仲間である。

パユは兵庫県と縁が深い。1989年に第2回 神戸国際フルートコンクールで優勝している。神戸市が補助金打ち切りを決め、コンクールが岐路に立たされた2015年には神戸市長に手紙を送っている→内容はこちら。その甲斐もあり、結局どうにか存続されることになった。

彼はiPadの電子楽譜を使用。譜めくりはフットペダルで。こういうやつ。

Foot

ただし楽章間は指でタップ。

最初のモーツァルトから弱音の美しさが際立つ。これが下手な奏者になると息のフーという音ばかり目立ち、掠れちゃうんだ。基本、頭と音尻はノン・ヴィブラートで、伸ばす中腹に装飾的ヴィブラートを掛ける感じ。

「しぼめる花」の序奏はさすらい人の姿が目に浮かぶよう。孤独で寂しい。変奏曲になると一転して華麗に。

「ビリティス」はドビュッシー特有のゆらぎが素敵。武満徹が愛したのイマージュ。全6曲で最初にギリシャ神話の半獣神《パン》が登場するのだが、僕が知っているだけでもドビュッシーは《パン》を3回取り上げている。まず「牧神の午後への前奏曲」(牧神=パン)、そして無伴奏フルートのための「シランクス」。旋律はそれぞれ異なるが、何れもフルートが「パンの笛」のイメージを担っているのが特徴。

フォーレは凛として格調高い。

フルートのために書かれた楽曲の史上最高傑作であるプーランクのソナタは冒頭のpure toneから魅了された。

アンコールのマーラーは優雅で洗練され、優しく繊細。文句なし。《フルートの貴公子》は相変わらずパーフェクトであった。

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