IT/イット “それ”が見えたら、終わり。
評価:A
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スティーヴン・キングの原作小説は15年くらい前に読んだ。文庫本で全4巻。第2巻までが少年期、第3巻から27年後に飛び、成年期の物語となる。今回の映画化は前半部。「エクソシスト」の記録を塗り替える大ヒットを受けて後半部の映画化にもGOサインが出た。
はっきり言って原作より面白かった!そして最恐だった。こんなにドキドキしたのは何以来だろうと真剣に考えて思い浮かんだのが清水崇監督「呪怨」、それも2000年に発売された東映Vシネマ(ビデオ)版。正直、2003年に公開された奥菜恵主演の劇場版「呪怨」や、のりピー主演「呪怨2」はVシネマ版ほどのインパクトがない。
キング原作の中でも最上級の出来の良さだろう。以下、僕が優れていると思う映画化作品を公開年度順に列挙しておこう。
- キャリー(76)
- シャイニング(80)
- デッド・ゾーン(83)
- スタンド・バイ・ミー(86)
- ミザリー(90)
- ショーシャンクの空に(94)
- ミスト(07)
- IT/イット(17)
少年たちの物語という意味では「スタンド・バイ・ミー」(原作小説は短編「死体 THE BODY」)を彷彿とさせるし、狂信的な母親が登場するのは「キャリー」みたい。やはり本作はキングの集大成だなと再認識した次第である。
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