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2017年12月15日 (金)

「4 Stars」ラミン・カリムルー、城田優ら日米英のミュージカルスターが集結!

12月14日(木)梅田芸術劇場で「4 Stars」を鑑賞。

4stars

前回(2013年)のレビューはこちら

今回の出演者は以下の通り。

シンシア・エリヴォ:2016年ミュージカル「カラー・パープル」でトニー賞ミュージカル主演女優賞を受賞。「天使にラブ・ソングを」にも出演。初来日。

シエラ・ボーゲス:ディズニー製作によるブロードウェイ・ミュージカル「リトル・マーメイド」アリエル役オリジナル・キャスト。「オペラ座の怪人」ラスベガス版と25周年記念コンサート、「ラヴ・ネヴァー・ダイズ」ロンドン公演でクリスティーヌを演じた。

ラミン・カリムルー:「オペラ座の怪人」の続編「ラヴ・ネヴァー・ダイズ」ファントム役オリジナル・キャスト。また「オペラ座の怪人」25周年記念コンサートでもファントムに抜擢された。その後「レ・ミゼラブル」ロンドン/ブロードウェイ公演でジャン・バルジャン役を務めトニー賞ミュージカル主演男優賞にノミネート。また「レ・ミゼラブル」25周年記念コンサートではアンジョルラスを演じた。

城田優:宮本亜門演出「スウィーニー・トッド」で水夫アンソニー役に起用される。小池修一郎演出ウィーン・ミュージカル「エリザベート」でトート、フレンチ・ミュージカル「ロミオとジュリエット」でロミオを演じ人気が爆発。映画「亜人」にも出演。

今回のセット・リスト(順不同)は、

  • アナザー・デイ・オブ・サン♪「ラ・ラ・ランド」(シエラ・城田)
  • マリア♪スペイン語「ウエストサイド物語」(城田)
  • 美女と野獣♪「美女と野獣」(シンシア・城田)
  • 愛の芽生え♪「美女と野獣」(シエラ・城田)
  • 闇が広がる♪日本語「エリザベート」(ラミン・城田)
  • 私だけに♪日本語「エリザベート」(シエラ)
  • カフェ・ソング♪「レ・ミゼラブル」(ラミン)
  • We Kiss in a Shadow♪「王様と私」(シエラ・ラミン)
  • Hello, Young Lovers♪「王様と私」(シンシア)
  • 君住む街で♪「マイ・フェア・レディ」(ラミン)
  • 踊り明かそう♪「マイ・フェア・レディ」(全員)
  • カラー・パープル♪「カラー・パープル」(全員)
  • 僕は怖い♪日本語「ロミオ&ジュリエット」(城田)
  • エメ(愛)♪フランス語「ロミオ&ジュリエット」(シエラ・城田)
  • 蜘蛛女のキス♪「蜘蛛女のキス」(城田)
  • Losing My Mind/Not a Day Goes By♪「ソンドハイム・オン・ソンドハイム」(シンシア/シエラ)
  • マディ・ウォーター♪「ビッグ・リバー」(ラミン・城田)
  • 私のお気に入り♪「サウンド・オブ・ミュージック」(シンシア・城田)
  • 僕こそ音楽♪日本語「モーツァルト!」(城田)
  • ネバーランド♪「ファインディング・ネバーランド」(ラミン)
  • Part of Your World♪「リトル・マーメイド」(シエラ)
  • 天国へ行かせて♪「天使にラブ・ソングを」(シンシア)
  • Colors of the Wind♪「ポカホンタス」(シエラ)
  • アルゼンチンよ、泣かないで♪「エビータ」(シンシア)
  • The Music of the Night♪「オペラ座の怪人」(ラミン)
  • 墓場にて♪「オペラ座の怪人」(シエラ)
  • 彼を返して♪「レ・ミゼラブル」(ラミン)
  • Home(私の夢が叶う場所)♪「ファントム」(シエラ)
  • アイム・ヒア♪「カラー・パープル」(シンシア)
  • Easy As Life♪「アイーダ」(シンシア)
  • アンセム♪「チェス」(歌い出しラミン→全員)
  • Were Did the Rock Go♪「スクール・オブ・ロック」(シエラ)

いやもう、シンシア・エリヴォの「カラー・パープル」が生で聴けただけでも感無量!ソウルフルな絶唱だった。2001年にブロードウェイで観劇したディズニー版「アイーダ」のヘザー・ヘッドリー(お相手ラダメス役はアダム・パスカルだった)に匹敵する喉の持ち主だ。圧倒された。

ラミン・カリムルーの「オペラ座の怪人」も現役としては世界一の歌唱力じゃないかな?どこまでも伸びるいい声だ。おまけに「レ・ミゼ」のジャン・バルジャンだけではなく、マリウスの歌まで聴けたのも最高。また「エリザベート」闇が広がる♪を日本語で歌ってくれたのは嬉しかった。しかも発音が完璧!度々来日しているマテ・カマラス(ハンガリー)よりも上手かったのには驚かされた。そして「チェス」アンセム♪の朗々とした歌声に聴き惚れた。

シエラ・ボーゲスの歌声の魅力は透明感。ディズニーの「リトル・マーメイド」や「ポカホンタス」はパーフェクトだった。「エリザベート」は似合っていなかったけれど、フランス語で歌った「ロミジュリ」エメ♪の美しさには陶然となった。

城田の「ロミジュリ」は6年前に生の舞台を観ているのだけれど、メキメキ歌が上達している。

あと「モーツァルト!」も素晴らしかった。ただ舞台で演じるには彼は背が高すぎるんだよね。検死報告によるとヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは身長163cmだったそうな(城田は190cm)。イメージが違いすぎる。城田は日本人とスペイン人のハーフだが、スペイン語で歌った「ウエストサイド」マリア♪が余りにもハマりすぎていて唖然とした。は争えないね。

「4 Stars」は2013年の公演より明らかに進化しており、観客も大興奮だった。必聴!

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