2017年映画ベスト40 & 個人賞発表!
今年から新ルールを導入する。2017年に劇場で初公開された作品及び、Netflixなどインターネットで配信された映画を対象とする。ただし、「ザ・クラウン」「ハウス・オブ・カード」「マインド・ハンター」「侍女の物語(The Handmaid's Tale)」など連続ドラマは除外する。タイトルをクリックすれば過去に僕が書いたレビューに飛ぶ仕組み。
- ラ・ラ・ランド
- ブレードランナー2049
- ダンケルク
- 女神の見えざる手
- メッセージ
- 沈黙 サイレンス
- 夜は短し歩けよ乙女
- KUBO/クボ 二本の弦の秘密
- オクジャ/okja (Netflix配信)
- スター・ウォーズ/最後のジェダイ
- ブレンダンとケルズの秘密
- 三度目の殺人
- 美女と野獣(ディズニー実写版)
- ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
- ドリーム
- IT/イット “それ”が見えたら、終わり。
- お嬢さん
- 美しい星
- モアナと海の伝説
- キングコング:髑髏島の巨神
- LION/ライオン
- ハクソー・リッジ
- エル ELLE
- 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?
- ボヤージュ・オブ・タイム
- 帝一の國
- ムーンライト
- 怪盗グルーのミニオン大脱走
- エタニティ 永遠の花たちへ
- セールスマン
- 3月のライオン
- gifted/ギフテッド
- マッドバウンド 哀しき友情 (Netflix配信)
- ヒトラーの忘れもの
- 否定と肯定
- ベイビー・ドライバー
- 怪物はささやく
- 劇場版 響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜
- ノクターナル・アニマルズ
- ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち
- 少女ファニーと運命の旅
今年は本当に面白い作品が多かった。だから従来よりも多い、ベスト40に膨れ上がった。例えばパク・チャヌク監督の「お嬢さん」が17位になってしまい、戸惑っている。文句なしに愉しめたし、ベスト10圏内に入るだろうと予想していたから。それだけ充実した年だったということだ。
総括として、映画を映画館で観る時代が終わろうとしているという切実な実感がある。今回のベスト40でもNetflix配信作品が2本入選した。また圏外だったが、アカデミー作品賞候補になった(主演男優賞・脚本賞受賞)「マンチェスター・バイ・ザ・シー 」はAmazon配給作品である。近い将来、新作映画はネット配信で観るのが当たり前という世界が間違いなく到来する。映画館で勝ち抜けるのはIMAXシアターなど特殊な上映環境のみであろう。それはシネコン普及により、町の単館映画館がことごとく駆逐されていった過去に似た状況だ。映画館でフィルム上映していた時代にはまだ生き残れる道があった。しかしデジタル上映に切り替わった今となっては、家庭の4Kテレビで観ても画質に大差ない。袋小路、Dead - End. バイバイ。
久しぶりに個人賞も選んでみよう。
監督賞:ドゥニ・ヴィルヌーヴ(ブレードランナー2049、メッセージ)
アニメーション監督賞:トラヴィス・ナイト(KUBO/クボ 二本の弦の秘密)
変態で賞:パク・チャヌク(お嬢さん)、ポール・バーホーベン(エル ELLE)
スローモーション大杉で賞:メル・ギブソン(ハクソー・リッジ)
悠久の時賞:トラン・アン・ユン(エタニティ 永遠の花たちへ)
脚本賞(オリジナル):デイミアン・チャゼル(ラ・ラ・ランド)
脚色賞(原作あり):上田誠(夜は短し歩けよ乙女)
主演女優賞:ジェシカ・チャステイン(女神の見えざる手)
主演男優賞:ライアン・ゴズリング(ラ・ラ・ランド、ブレードランナー2049)
助演女優賞:キャリー・マリガン(マッドバウンド 哀しき友情 )
助演男優賞:イッセー尾形(沈黙 サイレンス)
AI(Artificial Intelligence)/ホログラム演技賞:アナ・デ・アルマス(ブレードランナー2049)
撮影賞:ロジャー・ディーキンス(ブレードランナー2049)
編集賞:リー・スミス(ダンケルク)
美術賞:デヴィッド・ワスコ、サンディ・レイノルズ・ワスコ(ラ・ラ・ランド)
衣装デザイン賞:メアリー・ゾフレス(ラ・ラ・ランド)
作曲賞:ジャスティン・ハーウィッツ(ラ・ラ・ランド)
歌曲賞:米津玄師(作詞・作曲)「打上花火」(打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?)
録音・音響効果賞:ダンケルクのスタッフ一同
視覚効果賞:ブレードランナー2049のスタッフ一同
特別賞:湯浅政明〜【詭弁踊り】の創作に対して(夜は短し歩けよ乙女)デビルマン@Netflixも期待してます。
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コメント
拝見していて、2049の評価がいかに真っ二つなのか、改めて悟りました...
投稿: onscreen | 2017年12月31日 (日) 08時53分
onscreenさま
そもそも前作「ブレードランナー」自体がカルト映画であり、ヒットもしなければ評論家から相手にもされなかった作品です。その続編だけが大ヒットして高評価というのも不自然ですよね。だから現状が正しい姿なのです。
投稿: 雅哉 | 2017年12月31日 (日) 22時31分
ですねー
確かにおっしゃる通りです。
投稿: onscreen | 2018年1月 2日 (火) 09時57分