佐藤俊介(Vn.)×鈴木秀美(Vc.)×スーアン・チャイ(P)/ブラームスの夕べ @いずみホール
11月18日(土)いずみホールへ。
佐藤俊介(ヴァイオリン)、鈴木秀美(チェロ)、スーアン・チャイ(フォルテピアノ)で、オール・ブラームス・プログラムを聴く。
- ヴァイオリン・ソナタ 第2番
- チェロ・ソナタ 第1番
- ヨアヒム編曲:ハンガリー舞曲集より 第1、14、2番
(ヴァイオリン&フォルテピアノ) - ピアノ三重奏曲 第3番
今回使用されたピアノは1868年に製造されたJ.B.シュトライヒャー。丁度、チェロ・ソナタ 第1番が作曲された頃だ。
また佐藤は一番太いG線以外に銀線を巻かない裸のガット弦を張り、鈴木も高弦の2本にピュア・ガットを使用。音程は現代のピッチ(444Hz)より少し低い、a≒438Hzが採用された。
ヴァイオリン・ソナタはガット弦の雑味が野性的で、洗練されたスチール弦とは一味違った。曲がより陰鬱で、内省的に響く。
チェロ・ソナタはあくまで渋く。
ロマ(ジプシー)の音楽に触発されたハンガリー舞曲集は異質なものがぶつかり合い、生成変化していくよう。
ピアノ・トリオは荒々しく大胆なヴァイオリンと、貴族的で気高いチェロが好対照をなし、その結晶作用としての「アンサンブルの妙」をじっくり味わった。
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