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エリシュカさん、さようなら。〜大フィル定期

10月19日(木)フェスティバルホールへ。

チェコの巨匠ラドミル・エリシュカの指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団・合唱団で、オール・ドヴォルザーク・プログラムを聴く。

  • 伝説曲 より第1〜4曲
  • テ・デウム(独唱:木下美穂子、青山 貴)
  • 交響曲 第6番

エリシュカは現在86歳。高齢であり、ドクター・ストップがかかり今回が最後の来日となった。チケットを購入するのにも躊躇があった。果たして彼は本当に日本に来れるのだろうか?体調不良でキャンセルになりはしないか?例えば過去にもゲルハルト・ボッセが振る筈だった大フィル定演(2012年1月)が急病により代演となった(ボッセは2月1日に死去)。

どうするか迷いに迷った。しかしここで、僕が生涯のベストワンとして愛して止まない映画「はるか、ノスタルジィ」ではるか(石田ひかり)が言う台詞「愛していると言わないで後悔するより、言って後悔した方がいい」を想い出した。「買わずに後悔するより、買って後悔した方がいい」そこに真理がある。決意は固まった。そして僕は賭けに勝った。

「伝説曲」は温かい空気に包まれ、音楽は膨張と収縮をゆったりと繰り返し、自然の息吹が感じられた。

「テ・デウム」は朗らか。ズッシリとした低音が全体をしっかりと支え、安定感があった。

後半のシンフォニーはふっくらとパン粉が膨らむイメージ。ボヘミアの自然の力強さと、同時に厳しさがある。第2楽章は一音一音を慈しむように奏でられる。第3楽章は野性の雄叫び。指揮者の肉食系の気質が剥き出しになる。喰らいついたら離さない。

終楽章でホールは祝祭空間となり、音楽は生を謳歌する。万感胸に迫る究極の名演であった。ありがとう、エリシュカ!

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