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2017年7月10日 (月)

ありがとう、トニ・エルドマン

評価:C-

ドイツ代表として米アカデミー外国語映画賞にノミネートされた。カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞。カイエ・デュ・シネマ誌2006年映画ベスト1選出。ヨーロッパ映画賞では作品賞・監督賞・男優賞・女優賞・脚本賞に輝いた。ジャック・ニコルソン主演でハリウッド・リメイクも既に決まっている。公式サイトはこちら

オヤジギャグが寒い、ゆる〜いコメディ。兎に角テンポが悪くてイライラする。この内容で上映時間2時間42分は長すぎ!途中で時計を見たくなった映画は久しぶり(30年ぶり?)だ。

ヨーロッパでは、ドイツ(=持てる国)の大企業(石油会社)が貧しいルーマニアを搾取している描写が高く評価されたようなのだが、そんなEUの実態は先刻承知している。何を今更?である。新鮮味など全く感じられない。

共産政権崩壊後、東ヨーロッパの国々は人件費が安いので、先進国は散々それを活用(食い物に)してきた。例えば映画「コールドマウンテン」(2003年)は南北戦争時代のアメリカ・ノースカロライナ州が舞台の作品だが、撮影は殆どルーマニアでロケされている。日本映画「バトル・ロワイアル」(2000年)のサウンドトラックを演奏しているのはポーランド国立ワルシャワ・フィルであり、久石譲が作曲した交響組曲「もののけ姫」や「ハウルの動く城」をチェコ・フィルがレコーディングしているのもそういった理由なのだ。

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