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三島由紀夫原作/映画「美しい星」と「未知との遭遇」

評価:A

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原作のテーマである「核戦争の恐怖」が「地球温暖化」に置き換えられたのは些か無理がある。佐々木蔵之介が持つボタンの意味も不可解なものになってしまった。

金星人として覚醒後の橋本愛の美しさに息を呑む。間違いなく彼女のベストアクト!

冒頭、リリー・フランキーが見上げるシャンデリア=マザーシップから、紛れもなく本作は吉田大八版「未知との遭遇」だ。【田んぼに車】がポツンと置かれた状況も「未知との遭遇」特別編以降追加されたシーン【砂漠に船】と同じ。因みにこのショットはスピルバーグがデビッド・リーン監督「アラビアのロレンス」へ捧げたオマージュである(休憩Intermission直前:アカバ攻略後、ロレンスがシナイ砂漠を四苦八苦の末に横断し、何とかスエズ運河にたどり着いた場面)。閑話休題。

周囲の人間に自分は何故かしっくり溶け込めないという違和感・疎外感。それはゲイであることを必死に隠し続けた原作者・三島由紀夫の姿に重なる。夢=ファンタジーでも見ていないとやってられない。その想いが頂点に達した時、遂に現実世界を突破出来るのだ。「自由」への脱出。これは吉田作品「紙の月」にも繋がるテーマである。痛快なカルト映画であった。

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