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高畑充希 主演/ギリシャ悲劇「エレクトラ」

4月29日(土)兵庫県立芸術文化センター 中ホールへ。

Elekt

アイスキュロス/ソポクレス/エウリピデス作の「エレクトラ」を観劇。

出演は高畑充希(エレクトラ)、中嶋朋子(イピゲネイア)、麿 赤兒(アガメムノン)、白石加代子(クリュタイメストラ)、村上虹郎(オレステス)、横田栄司(アイギストス)、仁村紗和(クリュソテミス)。演出は鵜山仁。

高畑充希の舞台は一度、2013年に観ている。

役柄のせいだろうが、その時の印象は全く残っていない。今回は大変な熱演で、若い頃の大竹しのぶを彷彿とさせた。素晴らしい。彼女が10代の時に主演したミュージカル「ピーターパン」を観なかったことが今更ながら悔やまれる。観客へのサービスなのか、少し歌う場面も。

中嶋朋子は4歳の時から劇団ひまわりに所属し、5歳からテレビドラマの子役として活躍している。”蛍ちゃん”として、「北の国から」デビューは10歳。舞台歴40年の大ベテランだから風格が漂う。

ギリシャ悲劇「エレクトラ」はエディプス・コンプレックスに対してエレクトラ・コンプレックスという言葉を生み出した。ユングの提唱による。20世紀にはR.シュトラウスの歌劇になり、テオ・アンゲロプロス監督によるギリシャ映画「旅芸人の記録」(1979年度キネマ旬報外国語映画ベスト・テン:第1位)の骨格を成している。

アイスキュロスが書いた戯曲がアテネで上演されたのが紀元前458年だから、なんと2,475年も昔!全然古びてないのが凄い。文明や文化がいくら発達しても、人間の本質は不変なのだということを改めて思い知らされた。今回気が付いたのはシェイクスピアの「ハムレット」が明らかに本作を下敷きにしていること。叔父と母の密通及び父親の謀殺。悩む主人公、そして彼らへの復讐。全く同じだ。

ギリシャ悲劇は面白いし、色々考えさせられる。また是非足を運びたい。

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コメント

初めまして。
いつも楽しく読ませていただいております。
いろいろな分野に博識でいらっしゃって教えられる事が多いです。
貴ブログを拙ブログのブックマーク欄に登録させていただきたいと思いますが、宜しいでしょうか。

投稿: kimikagesou | 2017年5月 9日 (火) 21時01分

kimikagesouさま
コメントありがとうございます。そういうことでしたら、もうご遠慮なくどうぞ。お断り頂く必要は全くありませんので。

投稿: 雅哉 | 2017年5月 9日 (火) 22時07分

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