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2017年5月 8日 (月)

イリーナ・メジューエワ ピアノ・リサイタル

4月22日兵庫県立芸術文化センターへ。

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ロシア生まれで現在は日本在住のピアニスト:イリーナ・メジューエワでオール・シューベルト・プログラムを聴く。

  • 2つのスケルツォ D593
  • ピアノ・ソナタ 第20番
  • ピアノ・ソナタ 第21番
  • 連祷(リスト編曲) アンコール

イリーナはいつも通り(ストイックな)全身黒の衣装で登場し、ペコペコお辞儀をする。

最初のスケルツォは天真爛漫。

後期ピアノ・ソナタが生まれた背景については下記事に詳述した。

第20番の第1楽章は重々しく、決然と開始される。イリーナの演奏は緩急のメリハリがくっきり。カンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最高賞)を受賞した映画「雪の轍」で印象的に使わた第2楽章アンダンティーノは鋭く、深く心に突き刺さる。また中間部は感情を叩きつけるような激しさがあった。第3楽章では子どもたちがそり滑りや雪合戦ではしゃいでる冬の風景が目に浮かび、第4楽章で彼らは春の野原を駆け回る。

第21番はゆったりと、暗い音色で開始され、途中から感情が高ぶり激高する。右手は綿々と「白鳥の歌」を歌い続け、左手(低音部)は意地の悪い「運命」を司るかのよう。その邪悪さがガッシリと作曲家を掴み、闇の奥底に引きずり込むのだ。

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