三浦一馬キンテート ピアソラ&マルコーニ
4月8日兵庫県立芸術文化センター小ホールへ。
ピアソラ・コンクールにおいて史上最年少(18歳)で準優勝したバンドネオン奏者・三浦一馬を聴く。他のメンバーは荒井英治(ヴァイオリン)、大坪純平(ギター)、黒木岩寿(コントラバス)、松本和将(ピアノ)。
今回のプログラムはアストル・ピアソラと三浦の師ネストル・マルコーニの作品が並んだ。
- マルコーニ父子:グリス・デ・アウセンシア(不在の灰色)
- ピアソラ:ブエノスアイレスの冬
- ピアソラ:デカリシモ
- ピアソラ:天使のミロンガ
- ピアソラ:フーガ9
- ピアソラ:天使の死
- ピアソラ:アディオス・ノニーノ
- マルコーニ:モーダ・タンゴ
- マルコーニ父子:ソブレ・イマヘネス(様々なイメージについて)
- ピアソラ:スール〜愛への帰還
- ピアソラ:ブエノスアイレスの夏
- マルコーニ:時が満ちて
- ピアソラ:現実との3分間
- ピアソラ:タンガータ
- ピアソラ:アレグロ・タンガービレ(アンコール)
- ピアソラ:リベルタンゴ(アンコール)
過去に三浦を聴いた時の感想は下記。
- クインテットによるガーシュウィン&ピアソラ (2015)
- 師マルコーニとの競演 (2013)
デビュー10周年だそうだが、次第に味が出てきた印象。哀感、情熱、妖しい色気、そしてブエノスアイレスの喧騒。そういった諸々の要素が一気に押し寄せて来るようだった。
あと特筆すべきはキンテート(五重奏団)のメンバーの質の高さ。荒井英治は東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターを長きにわたり務め、またモルゴーア・クァルテットを結成しショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲演奏会やプログレッシブ・ロックなど意欲的な活動を続けている。松本和将も腕利きのピアニストだ。ピアソラのキンテートにも引けをとらないと想った。
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