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ベルリン・フィル八重奏団@兵庫芸文

1月28日(土)兵庫県立芸術文化センターへ。ベルリン・フィル八重奏団を聴く。大ホール(2001席)は満席。

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  • ニールセン:軽快なセレナード
  • ドヴォルザーク:5つのバガテル
    (ウルフ・グィド・シェーファー編)
  • シューベルト:八重奏曲

ベルリン・フィル八重奏団は1928年にシューベルトの八重奏曲を演奏する目的で結成された。来年で結成90年だ。ヒンデミットはこの団体のために、1958年に八重奏曲を作曲している。

現在のメンバーは樫本大進(第1ヴァイオリン、日本)、ロマーノ・トマシーニ(第2ヴァイオリン、イタリア)、アミハイ・グロス(ヴィオラ、イスラエル)、クリストフ・イゲルブリンク(チェロ、ドイツ)、エスコ・ライネ(コントラバス、フィンランド)、ヴェンツェル・フックス(クラリネット、オーストリア)、シュテファン・ドール(ホルン、ドイツ)、モル・ビロン(ファゴット、イスラエル)。実に国際色豊かであり、この特徴は母体であるベルリン・フィルにも言えることだ。

ふわっとした柔らかい音色が(時に管楽器の)名手の証し。ここに実力の差が出る。僕は全日本吹奏楽コンクール金賞受賞団体の演奏を何度も生で聴いたことがあるが、上手いんだけれど音が硬いんだよね。余裕がないと言うか。それからフックスのクラリネットが特に際立っていたのだが、弱音が美しい。芳醇な響き。樫本はソロで聴くともの足りないのだけれど、アンサンブルはお見事!さすがコンサートマスターだ。

ニールセンは交響曲もそうなのだけれど、僕には何も感じるところがない。性に合わない。

ドヴォルザークは肥沃な土壌に、しとしとと雨が降る情景が思い浮かんだ。

シューベルトの長大な交響曲ハ長調「ザ・グレート」や弦楽五重奏曲、後期ピアノ・ソナタ、そしてこの八重奏曲などを聴くときは、【その冗長さを愉しむ】ことが肝心だと最近想うようになった。決して【隙きがない構成】【緊迫感】などを期待してはいけない。ないものねだりというものだ。のんびりと鷹揚に構えたほうがいい。

村上春樹は次のように語っている。

ヨーヨー・マとクリーブランド弦楽四重奏団の演奏するシューベルトの弦楽五重奏曲(ハ長調)を聴くと、あっという間に眠くなります。

村上は弦楽五重奏曲をシエスタ(昼寝)のお供として聴いている。そして、その特徴は八重奏曲にも当てはまる。特に第4楽章アンダンテの変奏曲は退屈で、眠くなる。でもそこがいい。これが判るのが大人というものだ。今回も名手たちによる演奏で堪能した。

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