SCOOP !
評価:B-
映画公開前日に大根仁監督は次のようなツイートをした。
映画「SCOOP!」、「君の名は。」の興収連続1位を引きずり下ろす!のは、あきらめた。断トツ2位を目指します。本当に面白いので是非ご覧ください。RT @scoop_movie_jp: 【『SCOOP!』いよいよ明日公開!!】#SCOOP
— 大根仁 (@hitoshione) 2016年9月30日
しかし蓋を開けてみると、「SCOOP !」公開初週の週末興行収入ランキングは第4位だった(1位:「君の名は」6週目、2位:「ハドソン川の奇跡」2週目、3位:「聲の形」3週目)。「聲の形」の上映館数が121館で「SCOOP !」は247館。半分以下の「聲の形」に負けるなんて、みっともねぇし情けねー!
映画はオーソン・ウェルズの「黒い罠」で始まり(冒頭の長回し)、ヒッチコックの「裏窓」に移行、そしてベテラン刑事とルーキーのバディ・ムービーに落ち着くという構成。最後は松田優作主演の一連のアウトローものも入っているかな。
いわゆる「松永事件」に至る前半はすごく良い。ここまでは評価Aにしようと想っていた。ところが、それから後がいただけない。主人公がロバート・キャパに憧れていたとか、福山雅治を格好よく描き過ぎ!ゲスな中年パパラッチは最後までゲスでいて欲しかった(余談だがパパラッチという言葉はフェリーニの映画「甘い生活」で生まれた)。
大根仁監督の作品は「モテキ」とか「バクマン。」とか好きだったけれど、今回は焼きが回ったな。才能あるんだから顔を洗ってまた出直してきな。俺は待ってるぜ(by 石原裕次郎)。
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