スター・トレック BEYOND
評価:C
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監督が前2作のJ.J.エイブラムスから「ワイルド・スピード」シリーズのジャスティン・リン(台湾出身)に交代した。そして本作に出演しているサイモン・ペッグがシナリオライターとしても名を連ねている。
「スター・トレック」シリーズの特徴は明るい未来を描いていることにある。その意味でダークな「スター・ウォーズ」とは対照的だ。そして根っ子にはアメリカらしいフロンティア・スピリットがあり、人種の壁を超えて人類が協力しあって困難を乗り越えてゆく。
1966年から放送されたTVシリーズ「宇宙大作戦」のカーク船長とMr.スポックの関係はBL(ボーイズラブ)のはしりとも言われており、「スター・トレック BEYOND」でヒカル・スールーはゲイという設定になっている。つまりジェンダーに関する偏見もこの世界にはない。なお同役をオリジナルTVシリーズでは日系二世のジョージ・タケイが、映画では韓国人のジョン・チョーが演じている。
でシリーズの特徴は上手に引き継がれているけれど、正直今回は全然面白くなかった。まず戦闘シーンがごちゃごちゃしすぎていて観ていて何が起こっているのかさっぱり解らない。CGを駆使した物量作戦は、あの頭の悪い「アベンジャーズ」を想い起こさせる。僕はJ.J.の演出の方が断然好き。音楽はマイケル・ジアッチーノが続投しており、こちらは文句なし。ご機嫌だった。ただエンドロールに歌が入っていたのにはびっくり。監督のセンス??
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