スピルバーグの新作「The BFG」と「E.T.」
評価:C
The BFGとはBig Friendly Giantの略である。誰しもThe Extra-Terrestrial =E.T.のことを思い浮かべるであろう。
34年前の不朽の名作「E.T.」(1982)をスピルバーグが強く意識していたことは間違いなく、脚本も同じメリッサ・マシスンが書いている。「The BFG」が彼女の遺作となった。異星人と少年の交流が、異界の人(巨人)と少女の関係に置き換わっている。最後にサヨナラするのも同じ。
僕は本作を観ながら、スピルバーグやメリッサの創造力の衰え・老いを感じた。
問題の解決にイギリス女王陛下の軍隊出動を要請するのは如何なものか?と想った。ファンタジーとして、それは禁じ手でしょう。鼻白んだ。こりゃ公開4週目の「君の名は。」に週末興行成績で完敗するのも宜なるかな。
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