新星・松田華音登場!大響名曲コンサート
8月27日(金)ザ・シンフォニーホールへ。
外山雄三/大阪交響楽団、松田華音(ピアノ)で、
- グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
- ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番
- チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」より
情景、四羽の白鳥、チャルダッシュ - ハチャトゥリアン:バレエ音楽「ガイーヌ」より
剣の舞、子守唄、レスギンカ
松田華音は現在20歳。6歳でロシアに渡りモスクワ音楽院で学んだ。18歳の時にドイツ・グラモフォンからCDデビュー。僕が知る限り日本人ピアニストとして初の筈だ(先例にアリス=紗良・オットがいるが、彼女は日本人とドイツ人のハーフ)。
ステージに登場した松田はフリルの付いたピンクのドレスで可憐だった。強い打鍵で鋼の芯が入った印象を受けるが、同時に弱音に透明感があり、繊細さを兼ね備えている。
「ルスランとリュドミラ」は正確なリズムで矍鑠たる演奏だが、四角四面でおもろない。
プログラム後半のバレエ音楽はあっさり淡白。ハンガリー民族舞踏のチャルダッシュも民族色ゼロ。
大阪交響楽団のミュージック・アドバイザーに就任した外山雄三は耳がよく、オケの楽員からは尊敬と厚い信頼を寄せられているようだが、聴衆の立場から言わせてもらうと何の価値も見出だせない。今回は松田目当てで足を運んだが、二度と聴くことはないだろう。
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