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2016年5月25日 (水)

ザ・フェニックスホールでフランソワ・クープランを聴く

5月18日、ザ・フェニックスホールへ。

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アンサンブル・レ・フィギュールを聴く。パリ在住の音楽家たちで結成された古楽グループで、メンバーは高橋三千子(ソプラノ)、榎田摩耶(バロック・ヴァイオリン)、原澄子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、石橋輝樹(フラウト・トラヴェルソ)、會田賢寿(チェンバロ)の5人。曲目は、

  • F. クープラン:前奏曲第1番 クラヴサン奏法より
  • 同:11詩「私は苦しみに憔悴し」4つのモテより
  • 同:前奏曲第8番 クラヴサン奏法より
  • 同:「ソナード」諸国の人々 フランス人より
  • 同:前奏曲第5番 クラヴサン奏法より
  • 同:「わが心の甘い絆」エール・ド・クールより
  • 同:前奏曲「厳かに」 ヴィオル曲集 第2組曲より
    (枯れ葉を連想させる、鄙びた雰囲気)
  • 同:「波」 クラヴサン曲集第1巻 第5オルドル
    (華麗で気品に満ちている)
  • 同:「パルナソス山に導かれるリュリ」リュリ讃より
    (澄んだ青空、爽やかな微風を連想させる)
  • リュリ:「シャコンヌ」王の眠りのための音楽より
  • ランベール:「あなたの蔑みは」エール・ド・クールより
  • 同:前奏曲第3番 クラヴサン奏法より
  • 同:「リュリからアポロンへの謝辞」リュリ讃より
  • 同:「リュリとフランスのミューズたち、コレッリとイタリアのミューズたち」リュリ讃より
  • 同:「楽園シャンゼリゼで音楽の精霊たちと合奏するリュリ」
    リュリ讃より
  • ランベール:「愛する人の影」エール・ド・クールより
  • F. クープラン:「無題」「アルマンド」
    趣味の融合または新しいコンセール第6番より
  • 同:「神秘的な障壁」クラヴサン曲集第2巻 第6オルドル
  • 同:「悪魔のアリア」趣味の融合または新しいコンセール第6番より
    (ピッコロ+太鼓あり)
  • 同:「どうか私に言わないで」エール・ド・クールより
  • 同:「魅力」趣味の融合または新しいコンセール第9番 愛の肖像より
  • 同:12詩「あなたの熱い言葉は崇められ」4つのモテより
  • 同:13詩「私は幼く、蔑まれる者」4つのモテより
  • 同:「活気」趣味の融合または新しいコンセール第9番 愛の肖像より
  • 同:「アンジェリック」クラヴサン曲集第1巻 第5オルドル
    (ガンバと共に。木枯しの寂しさ)
  • 同:12詩「真実は大地から芽吹き、正義は天から見下ろす」
    7つのモテより
  • 同:「シャコンヌ」諸国の人々 神聖ローマ帝国の人より
  • 同:前奏曲第1番 クラヴサン奏法より

アンコールは以下の通り。
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フランス・バロック(古典フランス)音楽の作曲家で、僕が最も愛するのがフランソワ・クープランとジャン=マリー・ルクレールなので、クープランの音楽がたっぷり聴けて大満足。典雅な気分を満喫した。

またクープランの音楽はリュリに代表されるフランスの優雅さと、コレッリに見られるイタリアの明るさを融合したものだということが良く判った。演奏の質も上等だった。

クラシック音楽ファンの数はそもそも少ない。中でも古楽愛好家なんか、恐らく全体の1%にも満たないだろう。だからはっきり言って古楽をやっていても客は入らないし儲からない。陽は当たらず、一生貧乏暮しだ。そんな茨の道を敢えて歩く、才能ある日本の若者がこれだけいるということは実に頼もしく、嬉しいことだ。是非また聴きたい。彼らに幸あれ!

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