ミュージカル「1789 バスティーユの恋人たち」東宝版
5月21日(土)梅田芸術劇場へ。フランス産ミュージカル「1789 バスティーユの恋人たち」を観劇。
このミュージカルは昨年、宝塚月組が日本初演。その公演を僕は酷評した。
余りにも腹が立ち「もう二度と観ない!」と心に決めていたのだが、その決心が揺らいだ。今年「エリザベート」で菊田一夫演劇賞の大賞を受賞し、コスチューム・プレイを演じさせたら日本で彼女の右に出るものはいないと言われる花總まり(花ちゃん)がマリー・アントワネットを、その息子の教育係役に夢咲ねねが出演すると聞き、居ても立ってもいられなくなったからである。
なお僕は2001年に宝塚宙組「ベルサイユのばら フェルゼンとマリー・アントワネット編」で花ちゃんのマリーを生で観ている。
今回の出演者は他に、ソニン、古川雄大、吉野圭吾、坂元健児、岡幸二郎ら。
主人公ロナンを演じた加藤和樹は大変歌が上手いが、演技は一本調子に感じた。
花ちゃんのマリーには全く文句がないが、ただ「エリザベート」の彼女こそ最強だなと改めて想った。
夢咲ねねは相変わらず可愛く、花ちゃんと同じ舞台に立っているのを観ているだけで「なんて贅沢な!」と感嘆した。
ソニン(今年、菊田一夫演劇賞受賞)のパンチが効いた歌唱も素晴らしかった。
古川雄大は背が高く、兎に角ビジュアルが映える。来年また、彼が主演を務める「ロミオ&ジュリエット」を観に行こう。
男優で秀逸だったのがラマール役の坂元健児。コミカルな演技で最高に可笑しい。出てきただけで場をさらった。
宝塚月組を観た時は全く良いと想えなかった音楽が、改めて聴くとそんなに悪くなかった。ちゃんとロックンロールしていた。想い返すに、そもそも「少女歌劇」にこういう曲調は合わなかったのではないか?男優が加わると、ダンスも迫力があって観応えがあった。華やかな小池修一郎の演出も超一級品!結局、ダメなのは作品ではなく、今の月組だったんだ。龍真咲は卒業するので、ここで歌劇団には本格的にテコ入れして貰いたい。男役として魅力に欠ける凪七瑠海を専科に出すそうだが、大賛成だ。
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コメント
僕も同じ時に見ていました。偶然ですね。これ結構人気でチケット入手も難しいとのことです。「カラオケ」でこの値段ってちょっと高くありませんか?宝塚の巡業なら生演奏なしだから(?)いつものB席で500円安いですよ。よほど版権が高いのかな?
投稿: 最後のダンス | 2016年5月29日 (日) 22時37分
最後のダンスさん、仰るとおりカラオケでこの値段は確かに高いです。でも出演者が豪華だから目を瞑ります。
投稿: 雅哉 | 2016年5月30日 (月) 08時05分
雅哉 様
こんにちは
昨日、観てきました。花總まりさんのアントワネットが観たかったのですがチケットが取れず…
小池くん&ねねちゃん&かなめさんでした。
ロナンはキャラ的には加藤和樹くんの方が合っているかなあ…と思いました。
後ダンスが周りが上手すぎて…徹平くん頑張ってはいましたが…
ねねちゃんは可愛くて、でも芯の強い素敵な女性を好演。
驚いたのがかなめさん。高音も綺麗に出ていて、良かったです。
上原理生、ソニン、古川雄大、吉野圭吾、岡幸二郎、坂元健児…ホント豪華でしたね
生オケでない上、録音を歌に被せていた事はとても残念でした。
人形振りの演出や、3人の振付師の個性あふれるダンスはとても面白かったです。
投稿: *pino* | 2016年6月 3日 (金) 11時34分
*pino* さま、コメントありがとうございます。
東宝ミュージカルS席13,500円という値段設定は「生オーケストラだから仕方ない」と納得して来ました。「ロミ&ジュリ」とかフレンチ・ロック・ミュージカルは別にカラオケでも良いのですが、「カラオケなら劇団四季みたいに1万円以内に抑えろよ!」と言いたくもなりますね。
夢咲ねねは最高でした。《女優》凰稀かなめも近いうちに観たいものです。
追伸:花ちゃんの「エリザベート」、チケット無事確保しました。愉しみです!
投稿: 雅哉 | 2016年6月 3日 (金) 12時12分
エリザチケット、私は梅芸先行抽選、ぴあ先行抽選、ぴあ先行販売と外しまくっています(´;ω;`)
梅芸の会員になって、こんなに外したのは初めて…
エリザ役は花ちゃん一択なので人気なのはわかっているのですが…
一般でとれますように
宙組エリザも行くつもりです
投稿: *pino* | 2016年6月 3日 (金) 13時23分
花總まりさん、大人気ですね。そういう意味でワイルドホーンと結婚し、花ちゃんを開放してくれた和央ようかに感謝しなくてはなりません(事情を知らない方に補足説明しましょう。宝塚退団後数年間、花ちゃんは和央のマネージャーを務めていました)。
投稿: 雅哉 | 2016年6月 3日 (金) 19時48分